宮崎駿監督が描く黙示録「君たちはどう生きるか」BD&DVD、ジブリ作品初の4K UHDが発売!

『君たちはどう生きるか』4KUHD(C)2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli

宮崎駿監督(崎は「たつさき」、以下同)の約10年ぶりとなる最新作『君たちはどう生きるか』が、ブルーレイとDVD、そしてスタジオジブリ作品としては初となるドルビービジョン、ドルビーアトモスを採用した4K UHDで7月3日に発売を迎えた。

『君たちはどう生きるか』DVD

『君たちはどう生きるか』は、鈴木敏夫プロデューサーの”宣伝をしない宣伝“が人々の期待感を醸成させ、圧倒的な話題となって日本中を席巻。2023年7月に劇場公開と共に大ヒットを記録してきた。

その後、「第96回米国アカデミー賞」の長編アニメーション映画部門賞、「第77回英国アカデミー賞」のアニメーション映画賞、「第81回ゴールデン・グローブ賞」のアニメーション映画賞など、日本アニメーション史上初の快挙として数々の映画賞を受賞。日本国内だけでなく、北米では興行ランキング初登場No.1を獲得し、今年4月に劇場公開された中国でも大ヒットとなった。世界中が注目する、日本発の長編アニメーション映画としての記録を更新し続けている。

そんな同作がいよいよ、ブルーレイとDVD、スタジオジブリ初となるドルビービジョン、ドルビーアトモスを採用した4K UHDで発売となった。この4K UHDの発売を記念し、制作に携わったスタジオジブリの撮影監督・奥井敦とポストプロダクション担当・古城環にインタビューが実施された。

奥井 敦(左)、古城 環

長年、スタジオジブリ作品の制作に関わってきた2人は、パッケージ制作では映像関連を奥井、音響関連を古城が担当している。劇場映画の制作担当者がパッケージ制作も一貫して担当する体制は珍しく、「制作現場でどういう問題が起きて、なんでこういう形になったかを全部分かっているので、品質保証が出来るのがスタジオジブリ作品の強みです」と強調する。
スタジオジブリのパッケージ制作は映画の完成後、最初の試写で宮崎監督が観た通りのものを再現することを目標としている。過去作のブルーレイ化の際には、ジブリフィルターとも称されるフィルムの質感を意識した調整を行っていた。

このたび、スタジオジブリ作品としては初の4K UHDとなる『君たちはどう生きるか』でも、全編に渡り繊細な微調整が行われた。冒頭の灯火管制下の夜の街や火事の様子など、宮崎監督の過去の作品に比べ暗い場面が多い点について奥井は「HDRの特性でもある暗い部分と明るい部分の輝度の高さを利用し、暗闇の表現を作りこんだ」と語る。そして「DVD、ブルーレイ、4K UHDそれぞれでの良さで作品を楽しめるものとして制作しているが、4K UHDはブルーレイと同梱されているので、ぜひ見比べてその違いを確かめてほしい」と付け加える。

また、音響を担当した古城は「静かなシーンが多い中での音作りは空間表現を大切にして作り込んだ」と言い、さらに「映画館で見るのと同じように音に包まれているような環境で作品を楽しむことができると思う。手元に飲み物やポップコーンを用意して、一気に見てほしい」と話した。

『君たちはどう生きるか』BD

ファン垂涎の『君たちはどう生きるか』4K UHDは、ブルーレイの本編ディスクと2枚組。パッケージには宮崎監督が一番初めに描いた主人公・眞人のイメージボードと、青サギ/サギ男が描かれた第3弾ポスタービジュアルが採用されている。価格は税込みで、4K UHDが11,880円、ブルーレイが7,480円、DVDが5,170円。7月3日より発売中だ。

『君たちはどう生きるか』
2024年7月3日(水) 発売
4K UHD 11,880円(税込)、ブルーレイ 7,480円(税込)、DVD 5,170円(税込)

(C)2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli

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