6月3日の前橋の降ひょう、赤シソ被害が最大 群馬県が農作物被害を報告、総額7566万円

 6月3日に群馬県前橋市内で降ったひょうによる農作物被害について、県は2日、被害総額7566万円、被害面積21.1ヘクタールとする確定報告を発表した。県農漁業災害対策特別措置条例を適用し、平年比3割以上の減収が見込まれる農家に対し、作物回復などにかかった費用を市と連携し助成する。

 県によると、農作物別では葉が破けるなどした赤シソの被害が最も大きく、被害額は3177万円で全体の4割以上を占めた。ナス1766万円、ネギ1029万円、枝豆767万円、ズッキーニ227万円と続いた。

 ビニールハウスが壊れるといった農業用施設の被害はなかった。

 県は被害農家に対し、状況に応じた病害防除や栽培管理指導を行う。近年は異常気象が頻発していることから、県米麦畜産課は「保険に加入するなど災害への備えを整えてほしい」としている。

 県内では昨年7月に南部を中心に、8月には北部でひょうが降り、農作物や農業用施設、住宅、車両などへの被害が相次いだ。

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