梅雨の風情と抹茶満喫 大田原・大雄寺であじさい茶会 国福大学生がサポート

抹茶を楽しむ子どもたち

 【大田原】近隣の黒羽城址(じょうし)公園周辺でアジサイが見頃を迎えた時季に合わせ、黒羽田町の大雄寺(だいおうじ)は30日、「あじさい茶会」を開いた。多くの人が木々に囲まれた寺で梅雨の風情を感じながら、抹茶を楽しんだ。

 茶会は「芭蕉(ばしょう)の里くろばね紫陽花まつり」が開かれている時季の恒例行事。格式が高く、縁遠いと思われがちな茶道を身近に知ってもらう目的だ。寺とつながりのある都内の茶道裏千家の教室「風野社中」の風野宗京(かざのそうきょう)正教授(75)らが訪れ、お点前を披露した。

 アジサイを見に訪れた人や、和服に身を包んだ人らが立ち寄った。作法に従い、抹茶や和菓子を楽しみ、「穏やかな雰囲気で落ち着く」などの声が上がった。国際医療福祉大大田原キャンパスの裏千家茶道部の学生7人が初めて、茶会をサポートした。

 矢板市矢板小2年の矢川(やがわ)そよ香(か)さん(7)は「和菓子を食べて、お茶を飲んだらおいしかった」、那須塩原市東原小1年の藤井紬(ふじいつむぎ)さん(6)も「おいしかった」と笑顔を浮かべた。

© 株式会社下野新聞社