ランドローバー、ディフェンダーの“最上級モデル”「ディフェンダー OCTA」特別プレビューイベント「DEFENDER ELEMENTS」

by 編集部:北村友里恵

2024年6月27日 実施

THE MAGARIGAWA CLUBでランドローバー「ディフェンダー OCTA」の特別プレビューイベント開催

JLR(ジャガー・ランドローバー)は6月27日、ハイパフォーマンス・オールテレイン・モデルのフラグシップ「ディフェンダー オクタ」特別プレビューイベント「DEFENDER ELEMENTS」のメディア先行公開を行なった。

ディフェンダー オクタはディフェンダー 110をベースに、ディフェンダーブランドのフラグシップとしてブランドの新たな領域を切り開くというモデル。最高出力635PS、最大トルク750Nmを発生するV型8気筒4.4リッターツインターボマイルドハイブリッドガソリンエンジンを搭載し、トランスミッションにハイレンジとローレンジのギアを備えた8速ATを組み合わせる。通常のディフェンダーと比べて最低地上高を28mm高くして運転しやすくしたほか、車幅を68mm拡張して大径タイヤを装着可能とするなど、ディフェンダーラインアップにおいて最もタフで走破性能が高い、ラグジュアリーなモデルとなっている。

ディフェンダー オクタの価格は2000万円以上とのこと。日本に導入されるのはチョップドカーボンを内外装に用いる「ディフェンダー オクタ EDITION ONE」が30台、通常モデルのディフェンダー オクタが190台の計220台となる。

特別プレビューイベント「DEFENDER ELEMENTS」で公開されたディフェンダー オクタ

特別プレビューイベントのDEFENDER ELEMENTSは、ディフェンダー オクタの注文を予定している顧客に向けて開催されたもの。英国、ドイツ、イタリア、米国、ドバイでの開催を経て、日本では千葉県南房総市のTHE MAGARIGAWA CLUBで6月28日~29日に行なわれた。

THE MAGARIGAWA CLUB内のヴィラに設けられた会場では、ディフェンダー オクタに搭載される技術を視覚的に展示・紹介するとともに、ワールドプレミアに先駆けて実車を展示。実際にシートに座ったり、使われている素材の質感を確かめたりできるようになっていた。

実車を見る前に、ディフェンダー オクタに搭載される技術や素材、通常モデルのディフェンダーとの違いが分かる展示を見ながら説明を受ける
ディフェンダー オクタではバンパーガーニッシュに傷つきにくいグラファイトを採用。通常の樹脂と比較してどれだけ傷がつきにくいかを確かめられる
タイヤはディフェンダー オクタのために開発されたというオールテレーン(275/60R20)と、オールシーズン(275/50R22)から選択可能。どちらのタイヤがどのような道に適しているのかを分かりやすく説明
EDITION ONEに採用されるチョップドカーボンの紹介
最大渡河推進は、通常モデルの900mmからディフェンダー オクタでは1000mmに引き上げられているとのこと。その100mmの違いを視覚的に紹介する展示
ディフェンダー オクタ EDITION ONEのエクステリアディティール
ディフェンダー オクタ EDITION ONEのインテリアディティール

また、JLR本社から、ディフェンダーおよびディスカバリー担当マネージング・ディレクターのマーク・キャメロン氏と、スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)担当プログラム・ディレクターのコリン・カークパトリック氏が来日。

キャメロン氏はディフェンダーについて「非常に成功している車両」と述べ、世界120の国と地域に向けて24時間体制で生産を行なっていることや、過去のモデルでは1年間で売り上げていた台数が1か月で売れていることを紹介。

2023年から取り組んでいる「House of Brands」として、ディフェンダー、ディスカバリー、レンジローバー、ジャガーの4つのブランドごとに訴求を行なっているとして、ディフェンダーはラグジュアリーかつタフであるというところを追求していると話し、そのディフェンダーの最上級モデルとなるディフェンダー オクタは、硬くてタフで、世界中で求められている宝石のダイヤモンドから名前を付けたとした。

カークパトリック氏は、ディフェンダーはオンロード/オフロードの性能と、ラグジュアリーであることが重要であると考え、最高出力635PS、最大トルク750Nmをオンロード/オフロードの両方で発揮し、0-60マイル/h加速は3.8秒と、ディフェンダーラインアップの中で最速を誇るという性能をディフェンダー オクタに与えたと説明。

インテリアに関しては、カーボンファイバーを用いたり、音楽と連動してシートが振動することで音との一体感を味わえるボディ&ソウルシートを採用したりすることで、高級感を付与。地面に合わせて動く6Dダイナミクスエアサスペンションを新しく採用することで、オンロードでもオフロードでもスムーズに安定して走行できると解説した。

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