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6月は打撃好調(打率.293、12本塁打、24打点)で、5度目の「月間MVP」受賞が有力視されるドジャースの大谷翔平(29)。
2日現在、打率.316、26本塁打はナ・リーグトップ、62打点はフィリーズのボーム(同68)、ブレーブスのオズナ(同67)に次いで3位。打撃3冠を狙える位置につけているが、ここにきて強力なライバルが現れた。
今年5月にマーリンズから移籍し、リーグ2位の打率.314をマークしているパドレスのルイス・アラエス内野手(27)だ。
ツインズ時代の2022年、マーリンズに移籍した23年にメジャー史上初めてリーグをまたいで2年連続首位打者を獲得。昨季は4月12日のフィリーズ戦で球団史上初のサイクル安打を達成するなどシーズンを通じて好調な打撃を披露し、メジャートップの.354をマークした。
アラエスにはライバルの偉業達成を阻止してきた過去がある。
22年は、ア・リーグ最多本塁打記録(62本)を更新したヤンキースのジャッジ(.311)を5厘差(.316)で上回り首位打者を獲得。本塁打、打点(131)と合わせて三冠王の可能性があったジャッジの快挙を阻んだ。
昨季は、メジャー史上初の「40本塁打、70盗塁」を達成し、ナ・リーグMVPを受賞したブレーブスのアクーニャJr(.337)と熾烈な首位打者争いを繰り広げた末に、最後は1分7厘差で振り切った。ヤンキース、ブレーブスとも東海岸の人気球団だけに、スター選手の偉業達成を阻止したアラエスは両球団のファンの間で憎悪の対象になっているほどだ。
メジャーを代表する「安打製造機」として知られるアラエスは、夏の疲労から8月に打撃の調子を崩すものの、タイトル争いが熾烈になる9、10月に復調する傾向にある。過去5年間の月別打率では8月が.266と最も低いが、9~10月は.335と結果を残しているのだ。
アラエスが所属するパドレスは首位ドジャースと7.5ゲーム差のナ・リーグ西地区2位。ワイルドカード争いでもブレーブスに次ぐ2位で、2年ぶりのポストシーズン進出が可能な位置につけている。
自身のタイトル獲得とチームのポストシーズン進出がかかるだけに、安打製造機がヒットを量産する可能性は十分にある。
大谷は、ジャッジ、アクーニャJr同様、シーズン終盤に調子を上げるアラエスによって首位打者を逃すかもしれない。
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さらに、「大谷には目に見えない敵がいますから」と、米紙コラムニストのビリー・デービス氏は米国人の根底にあるアジア人への猛烈な敵愾心を指摘する。いったいどういうことなのか。
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