レジェンズツアーデビュー戦“優勝” レギュラーとは違う技術がある 【レジェンド不動裕理と対談・原田香里のゴルフ未来会議】

対談を行う不動裕理(左)と原田香里(撮影:佐々木啓)

ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。ツアー50勝を誇るレジェンド、不動裕理さんとの対談3回目です。今年、デビューした45歳以上のレジェンズツアーの話から、若い頃の違い…と盛りだくさんです。お楽しみください。

■レジェンズツアーデビュー戦の最終日に「62」をマークして優勝

原田:レギュラーツアーだけでなく、今年はレジェンズツアーにもデビューしていきなり優勝した(太陽生命元気・長生きカップ)でしょう。さすがだよね~。永久シード持っているからレギュラーもずっと出られるなかで、45歳から出られるレジェンズに今年、出ようと思ったのはどうして? 47歳になったんだよね?
不動:去年から決めていたんですよ。(ツアー競技ではない美浜インビテーショナルレジェンズ)岡本綾子カップに去年出てみて、思ったより回りやすいな、と思ったし。
原田:私も最初、レジェンズの試合に出るとき「同窓会みたいでいいよ」って言われた。でも、ゴルフは真剣な試合。
不動:そうですね。みんなレギュラーツアーほどショットがいいわけじゃないけど、なんとなくスコアがまとまるのを見て、やっぱりプロは違うんだなって。
原田:そうなのよ。レギュラーとは違う技術があるのがレジェンズ。
不動:みんな他の仕事や家庭があって、前ほどゴルフできないけど、それでも整えてくるんです。アマチュアの方には参考になるかもしれませんね。
原田:うん。もっと見に来てらえるといいんだけど、残念ながらギャラリーが入れる試合が少ない…。デビュー戦の『62』(優勝した太陽生命元気・長生きカップ最終日)はすごかったね~。
不動:たまたま感があります(笑)。ショットはビシビシだったんですけど。パットが上手くないから。
原田:パット…。たまたまで『62』は出ないと思うけどね(笑)。
不動:パッティングラインの読み方があまり上手ではないのでランニングアプローチをしないんです。アプローチはサンドウェッジを使うんですが、まんなか(キャリー)は読まなくていいから。転がる距離が短いのでライン読みが楽なんです。
原田:サンドのロフトは56度? 私も最近56度に戻したよ。

■不動裕理が感じるレギュラーツアーとレジェンズツアーの違いとは?

原田:今年はこのあとレジェンズあと2試合くらい? それとレギュラー何試合か? その辺、どんな感じで決めているんですか?
不動:う~ん。どうかな?
原田:まぁ雰囲気?
不動:そうですね。ここなら相性よさそうとか…。
原田:身体はしんどくなってきたの?
不動:しんどいっていうよりも、スイングを意識して締めないとダラっとするような気がするんです。前は、気にしなくても『トメ、ハネ』がちゃんとできていたけど、いまは意識しないとゆるむっていうか…。
原田:わかる。スイングのメリハリってことでしょう。
不動:そうですね。
原田:ところで、レギュラーツアーに出続けていると、昔との違いみたいなものは感じる?出場してる人達もずいぶん変わったけど。
不動:う~ん。いまはレストランに人がいない(笑)。
原田:あはははは。コロナもあったからね。
不動:そうですね。
原田:レジェンズに出てみて違いは感じる?
不動:プレーのペースがだいぶ速いですね。レジェンズは。気が付いたら自分の番が来ている、みたいな。
原田:うん。そうだね。

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