ポーランド、円建て債の発行検討 投資家層拡大へ=高官

Karol Badohal

[ワルシャワ 2日 ロイター] - ポーランド財務省高官はロイターとのインタビューで、ベンチマーク規模となる円建て債券を第4・四半期に発行することを検討しているとし、投資家層拡大に向け日本の債券市場に積極的に参加する計画だと述べた。

ポーランドは1月の37億5000万ユーロ(40億ドル)、3月の80億ドルという記録的な国債発行を含め、第2・四半期末までに今年必要な借り入れの75%を確保した。

財務省高官のカロル・チャルネツキ氏は「この分野では、2024年の第1・四半期に大半の仕事は既に終わっているが、複数の可能性がある。日本市場については間違いなく考えることができる」と述べた。

米連邦準備制度理事会(FRB)による金融緩和と欧州中央銀行(ECB)の利下げに対する市場期待を背景に、ポーランドへの投資が増える可能性があると指摘した。ポーランド中銀は25年までの利下げの可能性を否定している。

フランスと英国で予定されている選挙は、短期的にはポーランドの利回りに影響を与える可能性があるが、長期的な懸念にはならないと述べた。

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