林家つる子さん鈴本演芸場でトリ 真打ち昇進3カ月、落語協会で史上最速

トリを務めるつる子さん

 抜てきで真打ちに昇進した群馬県高崎市出身の落語家、林家つる子さん(37)が主任(トリ)を務める7月上席が1日、東京・上野の鈴本演芸場で始まった。昇進から3カ月10日でトリを務めるのは、落語協会では史上最速。公演は10日まで。

 同じく抜てきで昇進した三遊亭わん丈さんが昼の部、つる子さんが夜の部でそれぞれトリを務める。3月21日から開催された真打昇進披露興行において、同演芸場では10日連続満員の実績を上げたことなどから初のトリが決まった。

 トリとして登場したつる子さんは感極まった様子で「応援してくださる皆さんのおかげ。一生懸命恩返ししたい」と語った。演目は「しじみ売り」で、だるま弁当など本県に関わるネタも盛り込みつつ、変幻自在の表情と声で観客を引き込んだ。

 夜の部は午後5時開演、同8時15分終演予定。つる子さんは午後7時40分ごろ登場する。チケットは当日券のみで一般3千円。問い合わせは同演芸場(☎03-3834-5906)へ。

© 株式会社上毛新聞社