28人死亡の熱海土石流災害から3年 避難した132世帯のうち元の場所で生活を再建したのは22世帯 被災地復興に“遅れ”

静岡県熱海市で28人が死亡した土石流災害からきょうで3年です。被災地は鎮魂の祈りに包まれました。

大量の土砂が流れ下った現場では、今も道路整備などの工事が続けられています。28人の命が失われた災害から3年、復興には遅れが生じています。

追悼式では、遺族などが祭壇に花を手向け、犠牲者を悼みました。

娘を亡くした女性
「発災日と同じ苦しみを今も抱えている。この日を機に一瞬でも自分事として考えてもらえたらうれしい」

発災時刻とされる午前10時28分には、被災地で地元住民などが黙とうを捧げました。

違法な盛り土が崩れ、被害が拡大したこの災害を遺族は“人災”として刑事告訴。警察は業者だけでなく、県や熱海市も含めて捜査を続けています。

一方で、復旧工事には遅れが出ていて、避難した132世帯のうち、元の場所で生活を再建したのは、現時点で22世帯にとどまっています。

復興は進むのか、住民たちは戻ってくるのか、被災地には今も多くの課題が残されています。

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