スポーツで地域振興を コミッション設立へ準備委 長崎・諫早市

設立に向け開催された準備委の初会合=諫早市役所

 スポーツで地域振興を図る「いさはやスポーツコミッション(仮称)」設立に向けた準備委員会の第1回会議が1日、諫早市役所であり、大久保潔重市長が委員一人一人に委嘱状を手渡した。準備委は先進地視察や勉強会などを重ね、意見、提案を集約しスポーツコミッションの組織規約などを定める。市は来年秋ごろの設立を目指している。
 全国屈指の本明川水上競技場(ローイング)や各種運動施設がある同市は、アクセス面での利便性も高く、スポーツを通じたまちづくり、交流人口拡大を目指している。
 スポーツコミッションは産学官やスポーツ団体などで組織し、スポーツ教室運営や健康推進事業など住民向けの活動のほか、大会や合宿誘致、スポーツツーリズムの支援、イベント開催などに取り組む。市によると、全国の団体数は2016年度の56団体から昨年10月には204団体に拡大。県内では2団体が設立されている。
 委員は競技団体代表や経済団体、大学などの関係者ら15人。委員長に選出された鎮西学院大の佐藤快信名誉教授はあいさつで「(スポーツは)観光や教育など、あらゆる場面でかかわってくる裾野が広い分野。スポーツコミッションが諫早市にとって大きな役割を果たしていくものになってほしい。忌憚(きたん)のない意見を出し、より良いものにしていきたい」と述べた

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