河野デジタル大臣 都議補選の応援演説で聴衆を「やから」と侮蔑発言し《聴衆批判》トレンド入り

おれはエライ!(C)日刊ゲンダイ

3日朝、X(旧ツイッター)で《聴衆批判》という言葉がトレンド入りした。

自民党の河野太郎デジタル相(61)が2日に東京・足立区で行った都議補欠選挙の応援演説で、聴衆の男性に向かって「こういう輩(やから)を許してはならない。人がしゃべっているときに大きな声を上げる。選挙にも、国の未来を作ることにも何の役にも立たない」などと叫んだと、読売新聞が報じたためだ。

近年は選挙演説する候補者の様子を聴衆がスマホ撮影し、SNSなどに投稿するのが一般的だが、読売の記事によると、河野氏は男性が「裏金を説明しろ」などと言っていたことが面白くなかったようだ。

とはいえ、「輩」とは辞書で「よくない連中」「行儀を知らない人たち」を指す言葉だ。国会議員であり、大臣が主権者である国民を「輩」呼ばわりするのはいかがなものか。

■安倍元首相は「こんな人たちに負けるわけにはいかない」

思い出されるのが故・安倍晋三首相だろう。

2017年7月1日の東京・JR秋葉原駅前。翌日に都議選の投開票を控えた安倍氏は街頭演説で、「安倍辞めろ!」と書いた横断幕を持つ聴衆を指さしながら、こう言い放った。

「こんな人たちに負けるわけにはいかない」

現職の総理大臣が国民を「こんな人たち」と侮蔑するような発言をしたことに対し、当時も反発の声が上がったが、河野氏もまた同じではないか。

《世襲議員はすぐブチ切れる。甘やかされ続けたんだろう》

《自分たちはエライと勘違いしている。国民を収奪対象としか思っていない》

SNS上では批判の投稿が目立つ。河野氏は9月の自民党総裁選に意欲を示しているなどと報じられているが、国民を「輩」と切り捨てる人物が果たして総理・総裁にふさわしいか。国民もよく分かるのではないか。

◇ ◇ ◇

総裁選に意欲を見せる河野太郎氏だが、ネット上の評判は芳しくない。デジタル大臣として責任逃れの発言を繰り返す態度も度々、問題視されている。

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