アデスが新型LMP3カー『AD25』発表。トヨタベースの“2025年規定”オレカエンジンを搭載

 7月2日、シャシーコンストラクターのアデスは、来季2025年からELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズとミシュラン・ル・マン・カップに登場予定の“第3世代”LMP3チャレンジャー『アデスAD25』を発表した。

 WEC世界耐久選手権のハイパーカーを頂点とするプロトタイプ・ピラミッドにおいて、上から3番目に位置するカテゴリーの新車となる『AD25』は、先代の『アデス03エボ』がニッサンVK56エンジンを搭載していたのに対し、2025年よりLMP3エンジンとして新たに採用されることとなった、トヨタベースのオレカ製3.5リッターV6ツインターボエンジンを搭載する。

 また、一新されたLMP3レギュレーションに対応するため、まったく新しい冷却システムとリヤのボディワークキットを備えている。

 ステファン・ショッセが率いるこの組織は、「近日中」にポルトガルに置かれているアデスの拠点に近いエストリルでこの最新マシンを初公開し、その後テストキャンペーンを実施する計画を明らかにした。

 アデスは、先月『JS P325』を公開したフランスのリジェに続き、新規定に対応する2025年型マシンを発表した2番目のLMP3コンストラクターとなった。

 これらの新型マシンの参戦資格は、2026年からIMSA VPレーシング・スポーツカー・チャレンジ、AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズ、その他のLMP3選手権に拡大される見込みだ。

アデスAD25の車両寸法は全長が4650mm、全幅は1890mm、ホイールベース2925mmとなっている
トランスミッションはXトラック社製の6速パドルシフト・ギアボックスを採用する
車両重量は970kg。燃料タンク容量は100リットルだ
ホイールはOZ製18インチ。ブレーキはブレンボ製のものを採用する
サスペンションはプッシュロッドとスプリングダンパーを組み合わせたダブルウィッシュボーン。5ウェイKWダンパーと調整可能なアンチロールバーシステムを搭載する

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