殺人事の被害者の父親 福岡県警察学校で思いを語る

被害者遺族の心情を理解し警察活動に役立てようと、福岡県警察学校で3日、女性連続殺害事件で亡くなった被害者の父親による講演が行われました。

福岡市中央区の福岡県警察学校では、新任警察官など約300人を前に、2004年から2005年にかけて福岡市や飯塚市などで起きた女性連続殺人事件での犠牲者1人の遺族、福島敏廣さんが登壇しました。

福島さんの娘は2005年1月、博多区の公園で出勤途中に見ず知らずの男に刺され、命を奪われました。

福島さんは発生当時の様子を語るとともに、現在に至るまでの心境や警察への願いなどを話しました。

福島敏廣さん「世の中のために何かできることはないかと。警察が関わってるとか、なんでもいいんですけど、あったら声をかけて参加していきたい」

福島さんは事件現場に桜の木を植えベンチを設置した「夢を語る公園」についても触れ、多くの人に来てもらい、将来の夢や目標を語ってほしいとも述べました。

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