中国最大のLNG貯蔵基地完成 江蘇省塩城市

中国最大のLNG貯蔵基地完成 江蘇省塩城市

江蘇省塩城市にあるLNG貯蔵基地「緑能港」プロジェクト。(資料写真、塩城=新華社配信)

 【新華社南京7月3日】中国の石油開発大手、中国海洋石油(CNOOC)は6月30日、江蘇省塩城市で建設していた液化天然ガス(LNG)貯蔵基地「緑能港」プロジェクトが同日完成したと発表した。総容量は250万立方メートルで、中国最大のLNG貯蔵基地となる。

 22万立方メートルの貯蔵タンク4基と27万立方メートルの貯蔵タンク6基からなり、27万立方メートルのタンクは世界最大。中国が独自に設計、建造した。

 CNOOC傘下の中海石油気電集団の李峰(り・ほう)副総経理は同プロジェクトについて、中国の天然ガス生産・供給・貯蔵・販売体系の構築と相互接続にとって重要な事業になると指摘する。西部の天然ガスを東部に送る「西気東輸」、中ロ天然ガスパイプライン東ルートなどの幹線パイプライン網と接続すると同時に、江蘇、河南、安徽、山東などの省にタンクローリーで天然ガス資源を供給し、長江経済ベルトのエネルギー安全保障の確保を図る。

 プロジェクトのフル稼働後のLNG処理能力は年間600万トン。ガス状で85億立方メートルの天然ガスに相当し、江蘇省全体の民生用天然ガス約28カ月分を供給できる計算になる。

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