日本版ライドシェア、青森県内初の事業許可 成長タクシー(青森市) 「開始時期は流動的」

 一般ドライバーが自家用車を使い有料で乗客を運ぶ「日本版ライドシェア」で、東北運輸局青森運輸支局は2日、青森市の成長タクシーに対し、自家用自動車有償運送(自家用車活用事業)を許可した。日本版ライドシェアの事業許可は県内初。同社は7月中の運行開始を目標としていたが、利用者が車両を呼ぶ際に使う配車アプリの調整が遅れており、開始時期は流動的となっている。

 同運輸支局は成長タクシーからの申請を受け、ライドシェアの運行管理体制やドライバーの教育方法を確認し許可した。

 同社は青森ねぶた祭がある繁忙期の8月を見据え、7月中に運行を始めるとしていた。ただ、配車アプリの運営会社側の調整が遅れ、準備が整っていないという。

 成田康太郎社長は「インバウンド(訪日客)の利用を確かめるため、祭り期間に間に合わせたいが、状況は流動的」と語った。

 日本版ライドシェアは、タクシー会社の管理下で一般ドライバーが客を運ぶ仕組みで、国が地域ごとにタクシーが不足している曜日と時間帯を限定して導入を認めている。成長タクシーが運行するのは青森交通圏(浪岡地区を除く青森市と蓬田村、平内町)で、運行時間は金曜と土曜の午後4時から翌日午前5時まで。使用可能車両数は6台となっている。

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