裂果被害や高温影響 青森・南部町のさくらんぼ狩り、7日に終了前倒し

 青森県南部町は2日、「町さくらんぼ狩り」期間(6月20日~7月15日)を当初の予定から8日間短縮し、7日で終了すると発表した。6月上旬の低温や濃霧の影響で実が割れる「裂果」の被害が相次いだ上に、中旬以降の高温により、全ての品種で生育・熟期が早まったことが要因。

 町名川観光さくらんぼ園振興会(工藤司会長)が5月27日に各園地を調査した結果、作柄は全体的に平年並みだったが、その後裂果が発生。多い園地では5割以上の実が割れる被害があった。この影響で町さくらんぼ狩りは21観光農園中12カ所だけで開園した。

 各農家は園地管理の徹底などで観光客に対応してきたが、最終日まで開園する余力のある農園がわずかとなったため、同振興会役員らが慎重に協議した結果、会期短縮を決めた。

 ただ、町さくらんぼ狩り終了後でも独自に開園可能な園地があるため、「ながわ農業観光案内所」(電話0178-76-3020)で開園情報の問い合わせに対応する。

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