中国国産リージョナル旅客機「ARJ21」、初の高高原路線が就航

中国国産リージョナル旅客機「ARJ21」、初の高高原路線が就航

リージョナルジェット機「ARJ21」。(上海=新華社配信)

 【新華社北京7月3日】中国の国有航空機メーカー、中国商用飛機(COMAC)は2日、国産リージョナル旅客機「ARJ21」が新疆ウイグル自治区の喀什(カシュガル)徠寧国際空港からタシュクルガン・クンジェラブ空港へと飛び立ち、カシュガルとタシュクルガンを結ぶ「ARJ21」初の高高原路線が就航した。

 高原空港は標高1500メートル以上の空港を指し、標高2438メートル以上を高高原空港と呼ぶ。高原空港は空気が薄く、地形が復雑で、気象の変化も激しいため、より高い飛行性能と運行支援・保障力が求められる。クンジュラブ空港はタシュクルガン・タジク自治県南部に位置し、標高は3258.4メートルあり、新疆初の高高原空港である。

 中国は高原空港の数が世界最多で、「ARJ21」は設計当初から高原地域の輸送需要を十分に考慮し、高原性能を重要な設計目標の一つにしていた。「ARJ21」はこの数年、青海省の格爾木(ゴルムド)空港(標高2842メートル)と海西花土溝空港(標高2905メートル)、四川省の稲城亜丁空港(標高4411メートル)で高原試験飛行を行い、同機の信頼性と高原性能を十分に検証し、市場の需要に対応している。

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