女子サッカー界のレジェンドで、ブラジル女子代表の中心選手であるMFマルタ(38)が、自身6度目のオリンピックに出場することになった。
ブラジル女子代表を率いるアルトゥール・エリアス監督は2日、パリ・オリンピックに臨むブラジル女子代表18名を発表。この18名にマルタが選出された。
これまで6度の女子ワールドカップ(W杯)に出場したマルタだが、今年4月に2024年をもってブラジル女子代表からの引退を宣言。パリ五輪から自身最後の大舞台となることを示唆していたなか、所属するNWSLのオーランド・プライドでも安定したパフォーマンスを見せていたレジェンドは順当に五輪メンバー入りを果たした。
エリアス監督はメンバー発表会見において「彼女は多くのものをもたらしてくれる。史上最高のアスリートだ。良いプレーをしているし、このリストに載るにふさわしいプレーヤーだ」と、マルタの招集理由について説明。
「マルタのパフォーマンス、特にアメリカでトップの座を争っているクラブに戻ってからの彼女の振る舞いは、ボールの有無にかかわらず、すべてのプレーヤーが彼女を模範と見なしている。彼女のプレーを最大限に生かすプレー方法を見つけるのは私の課題だが、彼女は全員がいなければ勝てないことも理解している」
今回の選出ではW杯に続いて通算6度目のオリンピック参戦が決まったマルタだが、2004年と2008年に銀メダルを獲得しているが、金メダルの獲得経験はない。
なお、7月末に開幕を迎えるパリ五輪でブラジルは、なでしこジャパンとスペイン、ナイジェリアと同じグループCに入っている。