【号外】きょう“渋沢栄一”の新1万円札が発行 埼玉出身、お札の顔に 地元の深谷市役所、新1万円札と限定交換 各所で号外配布へ

配布予定の号外紙面

 埼玉県深谷市出身の実業家で「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一の肖像が用いられた新1万円札が3日、発行された。日本銀行が新紙幣を発行するのは2004年以来、20年ぶり。従来の紙幣も引き続き使用できる。

 1984年から「1万円札の顔」として親しまれた啓蒙思想家福沢諭吉から渋沢への引き継ぎ式が同日、両者とも関わりのある東京証券取引所で行われ、大野元裕知事や深谷市の小島進市長ら関係者が歴史的な瞬間を祝福した。

 最新の偽造防止技術を反映させ、肖像の3D画像が回転するように見えるホログラム技術を世界で初めて使用。デザインは数字の表示が大きくなり、高齢者や外国人でも識別しやすくなった。

 新5千円札は女性の地位向上に尽力した津田塾大学創設者の津田梅子、新千円札は破傷風の治療法を確立した微生物学者の北里柴三郎となった。

 渋沢の地元深谷市では、くす玉を割って歴史的な瞬間を祝った。

■新1万円札を交換、深谷市役所で300枚限定

 深谷市出身の実業家渋沢栄一の新1万円札が3日に発行されるのに合わせ、「新一万円札交換会in深谷」が同日、市役所本庁舎1階埼玉りそな銀行深谷支店派出所(西側総合案内隣)で開催される。

 交換枚数は先着300枚限定で事前予約不可。交換は1人1回で新1万円札1枚。交換は無料で、手数料などはなし。市民に限定せず、誰でも交換できる。時間は午後5時45分からで、新1万円札がなくなり次第終了となる。

 問い合わせは、市渋沢栄一政策推進課(電話048.577.5061)へ。

■号外配布、各所で予定

 埼玉新聞社は3日、新1万円札発行を伝える号外を発行し、JR浦和駅、大宮駅、深谷駅頭などで配布した。

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