松陽・赤田大樹監督「一歩一歩という気持ちで次の試合に集中していきたい」

松陽イレブン

 6月29日、第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選の1次予選1回戦が行われ鶴見大付属と対戦した松陽がPK戦を5-4で制し、新チーム結成後初の公式戦勝利をあげ2回戦進出を決めた。

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 昨年末に行われた新人戦横浜地区予選で岸根との試合で0-0と引き分けを記録したものの、インターハイ予選では相模原城山相手に初戦敗退と勝利の味を知ることがなかった松陽。この試合でも得点こそ奪えなかったが、延長含めて90分間走り抜き、迎えたPK戦では5人全員が成功を収め大きく成長を遂げた。

 「テスト期間中ということもあって足を攣る選手が多かったので厳しい試合にはなりましたが、(選手たちが)これまでずっとやってきたことを今日は出せたかなと思います。もうプラン通りです」と赤田大樹監督も新チームとしての公式戦初勝利を喜んだ。

 前半を0-0でベンチに戻る選手たちに「1点差これをものにする。惜しかったではなく勝ち切って帰ろう」と鼓舞し続けた赤田監督。

 そして90分を戦い抜いた選手たち。すぐさま迎えたPK戦に「最後は魂込めてぶち込めと話しました。もう気持ちだぞって(笑)」(赤田監督)。そして5人全員が魂込めてゴールネットを揺らした。

 「(ウチは)大差で勝ち切れる力はないので粘って粘ってというところになるので…そういうところで選手がよくやってくれたと思います」(赤田監督)。

 次戦に向けて指揮官は「一歩一歩という気持ちでやっていこうと思っている。特に何回戦までということではなく、次の試合に集中していきたい」と、応援してくれた仲間や保護者と共に喜びを分かち合う選手たちを温かく見守りながら思いを述べた。

(文・写真=西山和広)

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