全長18m超、143名乗りの電動連接バス『eCitaro G』、メルセデスベンツがドイツで納入

メルセデスベンツの新型電動バス『eCitaro G』

ダイムラー・バスは7月1日、メルセデスベンツの新型電動連接バス『eCitaro G(イー・シターロ・ジー)』14台が、ドナウ川沿いのドイツ・ウルム市とノイウルム市で使用されることが決定した、と発表した。

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ダイムラー・バスの最初の2台の電動連節バスは、7月1日にウルム市に引き渡された。さらに6台のeCitaro Gバスが2024年秋に納入され、残りの6台は2025年に納入される予定だ。

これらの連節バスは、最新のNMC3バッテリーを搭載しており、SWU Verkehr(ウルム/ノイウルム市営サービス会社の交通部門)のすべての基準を満たしている。これには、最低150kmの航続とテレメトリーベースの車両診断システム、そしてアクティブセーフティを大幅に向上させる先進運転支援システムが含まれる。

NMC3バッテリーは、従来のバッテリーに比べてエネルギー密度に優れるとされ、全長18.3mのeCitaro Gは、5つのNMC3バッテリーパックを搭載し、490kWhのエネルギーを発揮する。車庫での充電に加え、走行中に屋根のパンタグラフを使用して充電することも可能。屋根に取り付けられたカメラシステムにより、パンタグラフ充電ステーションへの接近が可能となっている。

最新の先進運転支援システムは、Sideguard Assist 2、Frontguard Assist、アクティブブレーキ支援システムのPreventive Brake Assist 2を搭載、最大143人の乗客と他の道路利用者の安全を確保する。さらに、Traffic Sign Assistシステムは、GPSとカメラのサポートにより、車両の速度を交通規則と常に比較し、許容速度を超えた場合には視覚と音声でフィードバックを行う。

SWU Verkehr GmbHは1999年5月に設立され、毎年3900万人以上の乗客を地元の公共交通サービスで輸送している。ウルムとノイウルムでは、69台のバスが年間450万kmを走行しており、同社は約320人を雇用している。

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