井岡と統一戦のマルティネス 井岡をドラゴンボールのキャラに例えると「ベジータ」そのココロは

 練習を公開したIBF世界スーパーフライ級王者のフェルナンド・マルティネス(撮影・佐々木彰尚)

 「ボクシング・WBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦」(7日、両国国技館)

 WBA王者の井岡一翔(35)=志成=と統一戦を行うIBF王者フェルナンド・マルティネス(32)=アルゼンチン=が3日、都内で公開練習を行った。

 マルティネスは「とても重要な試合で、歴史的な一戦だと思っている。母国はその瞬間を待っている。戦争のような試合をする。全てを出す。長い間求めてきたタイトルをモノにできる瞬間なので、逃したくない」と気合十分。

 「ボクシングは常に何かの瞬間が訪れる。私たちは完璧ではないので隙もできる」、トレーナーのロドリゴ・カラブレッセ氏も「いいディフェンスと完璧なディフェンスは違う。完璧なディフェンスはない」と、井岡攻略に自信をのぞかせた。

 「試合前に必ず染める」という髪を、今回は青と緑に染めており、「熱狂的なファン」というサッカーチーム「ボカ・ジュニア」と、アニメ「ドラゴンボール」のカラーだと説明。好きなキャラクターは悟空だといい、井岡を「ベジータだね。とてもスピーディーだから」と例えた。

 12人兄弟の7人目で、父と兄1人を亡くしているというマルティネス。おじが14人の子持ち、親戚には16人の子持ちもおり、その地方では有名な子だくさん一族だという。自身は前妻との間に11歳、現在の妻ミカエラさんとの間に9歳の娘がいる。「大家族なので母に家を買ってあげたい。この試合のファイトマネーで近づくと思う」という夢のために、アルゼンチンの悟空が“ベジータ”井岡を倒す。

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