強制不妊、国に賠償命じる 最高裁判決 除斥期間は適用せず

強制不妊訴訟の上告審判決で勝訴などと書かれた垂れ幕を掲げる原告団=3日午後4時20分ごろ、東京都千代田区

 旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強いられたのは憲法違反だとして、宮城県を含む全国各地の被害者らが国に損害賠償を求めた5件の訴訟で、最高裁大法廷(裁判長・戸倉三郎長官)は3日、旧法を違憲とし、国に賠償を命じる判決を言い渡した。不法行為から20年の経過で損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」は適用しなかった。

横断幕を掲げ、最高裁に向かう原告団=3日午後1時20分ごろ、東京都千代田区

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