新1万円紙幣の”顔”渋沢栄一と伊予銀行にゆかり「直筆の書」教えは令和でも行員の原点【愛媛】

新しい1万円札の顔が3日から渋沢栄一になりました。実は愛媛には、この「近代日本経済の父」とされる人物とゆかりがある企業があり、直筆とされる書が保管されています。

その企業とは松山市に本店がある伊予銀行。新しい紙幣が出回った3日、報道陣に貴重な書が3日に公開されました。

伊予銀行・近藤可菜さん:
「渋沢栄一から贈られました扁額になります。“青淵”と書かれております。こちらが渋沢栄一の別名です。『信は萬事の本と為す』の書は、渋沢栄一の直筆とされております」

渋沢栄一と伊予銀行のゆかりは、前身である第二十九国立銀行の146年前の開業ににさかのぼります。この銀行は愛媛で初めての国立銀行で、当時大蔵卿だった旧宇和島藩主・伊達宗城の命を受け設立。開業を記念し、部下だった渋沢栄一がこの書を贈りました。

「信は萬事の本と為す」は、「信頼をなくしては顧客との関係を築くことはできない。物事の礎に信を置くべし」という意味。令和の時代でも行員たちの原点の言葉となっているといいます。

また旧豫州銀行本店で現在の八幡浜支店にも、渋沢栄一直筆の「克己復禮」が贈られています。意味は「私欲に捉われず、社会の規範に則って行動せよ」。

いずれの書からも「日本資本主義の父」といわれる渋沢栄一の信念が読み取れます。

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