ハスクバーナ、新型『TC 85』を欧州発表…ハンドリング性能向上

ハスクバーナ TC85 新型

オフロード競技用マシンの年次改良ラッシュだ。ハスクバーナは7月2日、新型『TC 85』を欧州で発表した。従来モデルが2023年FIMジュニアモトクロス世界選手権で勝利を収めた実績をベースに、新型はさらなる進化を遂げている。

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新型には、新しいフレームが採用され、ジオメトリの改良によりハンドリングと安定性が向上。フルサイズマシンの構造を反映した新しいWP XACTショックは、従来より16mm短くなり、上部フレームチューブに取り付けられている。この設計により、新型TC 85は荒れたトラックや大きなジャンプでも安定感が増し、特にコーナリング性能が向上している。

85ccの2ストロークエンジンには、新しいシリンダーヘッド、スパークプラグ、イグニッション、エキゾーストなどの新しいコンポーネントが導入され、低中速域のパワーが強化された。エンジンは前方に3度上向きに回転させられ、スイングアームの同じ取り付けポイントからピボットすることで、重量配分が改善され、コーナリングとジャンプ性能が向上している。

スイングアーム自体も新しくなり、精密な鋳造プロセスにより300g軽量化された。これらの変更により、新型TC 85の全高が低くなり、より簡単に操作できるようになった。新しいフットレスト、ハンドルバー、低いシートによって作られたモダンなライダートライアングルも、ライディング体験をさらに向上させている。

技術的なハイライトとしては、改良されたエンジン、ジオメトリが改良された新しいフレーム、300g軽量化された新しいスイングアーム、短いストロークの新しいWP XACTリアショック、若手ライダー向けに設計された新しいボディワーク、そしてフルサイズモデルと同じデザインの新しいグラフィックスが挙げられる。

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