首位独走のソフトバンク倉野投手コーチ、先発の〝お試し起用〟に否定的「あえて9、10人目という考えはない」「7人の中でも競争をしている」

練習中、大関(右)と話す倉野コーチ(撮影・穴井友梨)

◆ソフトバンク投手練習(3日、みずほペイペイドーム)

ソフトバンクの倉野信次投手コーチ(49)が3日、先発の〝お試し起用〟に慎重な姿勢を示した。チームは2位ロッテに12・5ゲーム差をつけて独走しているが、「そういう余裕はない。いくらゲーム(差)離れたって、まだまだ試合数はいっぱいある。この試合を落としてもいいからみたいな考え方でローテを組むことは一切ない」と勝利最優先を強調した。

現在、1軍に同行して調整を続けているのは、カーター・スチュワート、東浜巨、有原航平、和田毅、大津亮介、リバン・モイネロ、大関友久の7人。今季72試合で先発起用した投手は、2軍調整中の石川柊汰を含めた8人のみとなっている。

2軍には石川に加え、ノーゲームとなった6月28日のウエスタン・オリックス戦で背中の張りから実戦復帰した板東湧梧、2軍戦で好投しているドラフト1位ルーキーの前田悠伍らもいる。それでも倉野コーチは「今いる7人より、明らかに8人目、9人目、10人目の方がいい状態だと、ファームでそういうのが確認できれば、当然その順位が入れ替わって先発となりますけど。あえて9人目、10人目を先発させるという考えは、今はない」とした。

3日はみずほペイペイドームでの投手練習で選手の調整を手助けした。「僕は(1軍に同行している)7人の中でも競争をまだしているというふうに伝えています」と先発陣のさらなる奮起に期待した。

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