1枚100円…“切符”がつなげる地域の絆 世代超え集う「晴れ食堂」山梨・甲府市

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甲府市中心街に人と人との絆を結ぶ、とある食堂があります。

そこでは、1枚100円の“切符”を通じた見知らぬ人同士のつながりが広がっています。

甲府市中央にあるコミュニティスペースに毎週金曜日と第2土曜日に開店する子ども食堂、名付けて「晴れ食堂」です。

温かいご飯と笑顔。

利用者は子どもばかりでなく90歳を超えたお年寄りまで、幅広い年代が集まり食事や会話を楽しみます。

小3と小5の兄弟

兄「卓球とかボードゲームが楽しかった」

弟「いっぱいあって楽しかった」

(Qご飯はおいしかった?)

兄弟「おいしかったです」

食堂を運営する露木里恵さん

「赤ちゃんから高齢者まで一緒に食事をしている場って暖かくて必要だなと思う」

食堂を運営するグループの代表を務める露木里恵さんは共働きや1人暮らしの高齢者の増加で、孤立する子どもやお年寄りが増えていると考えています。

食堂を運営する露木里恵さん

「今、本当に地域とか暮らしの中で人がつながることが本当に少ない時代だと思っている。特にコロナで途絶えてしまった。だからそれを取り戻すことが目標」

この食堂のシステムはちょっと変わっています。

子どもと高齢者は壁に貼られた「はれきっぷ」と呼ばれるチケットを使えば無料で食事が楽しめます。

切符は1枚100円。

食堂を訪れた誰かが、これから訪れる人のために切符を購入し、プレゼントする仕組みです。

食堂を運営する露木里恵さん

「子どもたちのためにチケットを買ってくださって、それを貼っておく。来た子供がそれに対して感謝を伝えて貼っておく。贈った側もそこに喜びを見出す。そこだけで終わるのではなく、次にまた誰かのためにつなげていく」

店の壁には100枚近い感謝のメッセージ。

スタッフには看護師もいて、健康や育休明けの職場復帰などの相談も受け付けています。

食堂のスタッフ 長友小百合さん

「ここが第3の居場所として気軽に入ってこれるように“おかえりなさい”って言ったり。“いらっしゃいませ”は言わないようにしていて。帰って行かれる方には“いってらっしゃい”ってまた入ってきやすいような雰囲気づくりを心がけている」

「晴れ食堂」の最新の情報は公式SNSやホームページで確認できます。

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