ソフトバンク大津亮介、自己最長8回のマウンドで信じた2人の言葉 本人が映像をもとに振り返る大量失点後の登板での好投

ホークスTVの企画「鷹番が聞く! 解説しちゃおっと!!」に出演し、自身の投球を映像で確認する大津亮介

ソフトバンクを徹底取材する「西スポWEB OTTO!」、と球団公式チャンネル「ホークスTV」によるコラボ企画「鷹番が聞く!解説しちゃOTTO」。
ソフトバンクの選手自らがあの試合、あのシーンを詳しく解説してくれます。第3回は2年目の今季から先発に転向し、ここまでリーグ2位タイの6勝を挙げている大津亮介投手(25)が登場。大量失点後の登板で自己最長の8回を投げ1失点で5勝目を挙げた6月22日のロッテ戦(みずほペイペイドーム)の裏側を中心に、今後の目標などを語ってもらいました。(取材・構成=鬼塚淳乃介)

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―6月12日のヤクルト戦(みずほペイペイドーム)では5回で自己ワーストの7失点。同22日のロッテ戦は中9日だった。
「ヤクルト戦の終わりに倉野さん(投手コーチ)と話をした。後は一切話していない。『もうその日で忘れろ』と。何試合も投げていくとつかまる試合も絶対に1回は来ると思う。その回数は気持ちの入り方で全然違ってくる。打たれた後の投球も結構変わる。そういうのを気付けて良かった。プラスに捉えている」

―初回に1点を先制された後は無失点。試合のキーポイントは。
「8回。初めて8イニング目を投げたし、普段なら絶対に勝ちパターン(の救援陣)が行く。いつも以上に絶対に点を取られてはいけない回だし、攻撃に流れが来るような投球をしないといけない。もう体力というより、気持ちで投げた」

―気持ちの入れ方は。
「倉野さんに『絶対に抑えてやる』という気持ちを込めて投げろと言われて。その言葉が真っすぐに力が出たことにつながっているかな」

―ただ8回先頭の上田選手には5球中4球がチェンジアップ。
「先頭は出せないし、チェンジアップが合っていないイメージはあった。普段はこんなに投げないが、いつもと違った配球だった」

―3、4巡目となって配球を変えた。
「逃げの投球ではなく、勝負しにいった変化球というイメージ」

―内角へのチェンジアップで空振り三振。
「三振でスタートできたので、気持ち的にも気合が入った。1アウトを取るシチュエーションに関しては本当に良かった」

―ポランコ選手もチェンジアップで2者連続三振。同選手には1打席目からチェンジアップを見せた。
「そろそろ怖いなという気持ちはあったが(捕手の)海野さんが『絶対大丈夫』みたいなことを言って。信じて腕を振って投げた」

―4回には無死一、二塁から茶谷選手のバントを自身の好守で併殺にした。
「三塁で刺すことしか狙っていなかったし、野手とのタイミングを計って投げた。(投球も)高めに強いバントをさせにいった」

―気持ちも乗った。
「この回のプレーはでかかった。気持ち的にもだいぶ楽になった」

―失敗と成功を2試合で味わった。
「大量失点も初めて。それもロッテ戦の投球につながっていると思う。大きな経験ができた」

―シーズンの折り返しも近い。
「もっと勝ちたいし、もっと防御率も良くしたいし、イニングも投げたい。満足しているかと言われると、まだ満足していない。もっと高い理想がある。理想に近づけるように、残りの前半戦を投げ抜きたい」

―理想とは。
「成績が毎回テレビにも出る。その数字を見て、僕はもっとやれるというか…。自分にもっと厳しく。(先発)1年目だからこの数字でOKではなく、もう少し結果にこだわりたい」

―10勝も通過点?
「目先の試合しか考えていない。積み重ねが結果として出る。(でも)2桁勝利は絶対したい」

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インタビューは「西スポWEB OTTO!」と球団公式動画配信チャンネル「ホークスTV」によるコラボ企画「解説しちゃおっと!!」です。より詳しい内容はホークスTVで見ることができます。
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