「おもしろいアイデアだと思います」 外国人観光客が心を奪われた日本の食文化とは

フィリピンから来たジョイさん(左)とリリーさん【写真:Hint-Pot編集部】

海外から日本へやってきた人たちは、どんなことに興味を持ち、期待しているのでしょうか。子どもを連れての訪日は初めてというフィリピン人夫婦は、日本食を楽しみにしていました。なかでも、「おもしろいアイデア」と思った食文化があったといいます。いったい、どんなものに惹かれたのでしょうか。

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家族みんなで東京観光を満喫

フィリピンから、大学生の娘と10歳の息子を連れてやってきたジョイさんとリリーさん。ふたりは日本へ来たことがありますが、子どもたちにとっては初めての日本です。5日間の滞在で、新宿や渋谷、浅草など東京観光を楽しむ予定だそう。

以前、日本を訪れた際、リリーさんは毎日2万歩以上歩いていたそうですが「もうそんなに歩けない(笑)」と苦笑いを浮かべます。「東京は電車でどこへでも行けるのがとても良いですね」と、今回の旅は電車を上手に使って観光を楽しんでいます。

家族みんな歌うことが大好きで、日本滞在中に初めてカラオケボックスへ。フィリピンでは個室でカラオケを楽しむことがあまりないそうで、「食べ物を注文すると店員さんが運んできてくれて、すごく偉い人になった気分でした!」と日本特有の文化に驚いていました。

子どもたちに本物の日本食を食べさせたい

フィリピンにはない、珍しいものに触れながら、子どもたちと日本を満喫するジョイさんとリリーさん。カラオケのほかにも、日本で楽しみにしていることがありました。それは、日本食。リリーさんは、子どもたちに食べさせたいものがたくさんあるといいます。

「家族でお寿司やラーメンを食べるのがとても楽しみです。フィリピンにも日本食レストランがたくさんあるのですが、私たちの住むダバオは、首都のマニラに比べると少ないんです。今回は、本物の日本食を子どもたちに食べさせたいと思っています」

日本食といっても、国によってポピュラーな食材や鮮度は異なるため、“本場の味”を求めて日本へやってくる外国人観光客は少なくありません。とくに、お寿司やラーメンは大人気。リリーさんも、初めて日本へ来た子どもたちにその味を堪能してほしいといいます。

ジョイさんは、とくに回転寿司に興味津々。「お寿司がベルトコンベアで運ばれてくるなんて、おもしろいアイデアだと思います。マグロをたくさん食べたいです」と意気込んでいました。

1958年に大阪で誕生し、全国に広まった回転寿司。回転レーンは、なんとビール製造で使われていたベルトコンベアからヒントを得て、開発されたといわれています。近年では、タッチパネルで注文した寿司が席まで流れてくるシステムが登場するなど進化を遂げました。ゆっくりメニューを見ながら、食べたいお寿司を選べる便利なアイデアです。

娘さんも日本食について調べてきたようで、「たこ焼きを食べるのが楽しみです」とのこと。東京観光を楽しみながら、おいしいものにもたくさん出合ってほしいですね。

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