スプレー缶、リチウムイオン電池…処分は適切に ごみ収集車の火災相次ぐ 福島市 今年すでに3件

 福島市のごみ収集車から火を出す火災は今年に入ってから6月末までに3件発生した。いずれもガスを含んだ缶の不適切な処理が原因とみられる。直近5年間で最多ペースとなっており、市消防本部は適切な方法でごみを処分するよう呼びかけている。

 市消防本部によると、スプレー缶やガス缶、一般には回収していないリチウムイオン電池などの混入が出火の原因になる。2019年からの5年間と今年6月末までのごみ収集車の火災件数は計15件。原因別に見ると、スプレー缶が10件で最も多く、次いでカセット缶3件、リチウムイオン電池2件となった。

 ガス缶などは火の気のない風通しの良い屋外で缶に2カ所以上穴を空けるか、付属のキャップでガス抜きをしてから捨てるよう、市は促している。リチウムイオン電池は家電量販店などに置かれているリサイクルボックスに入れる。

 市消防本部の担当者は「収集車内での火災は内部が見えないため発見が遅れて危険。火災が起きないよう適切にごみを処理してほしい」と訴えている。

(県北版)

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