教習所ローン(運転免許ローン)で免許を取得する方法

自動車の運転免許を取るのは時間がかかるため、学生のうちに取ってしまうのがおすすめです。とはいえ、「お金がなくて免許が取れない」「ローンを利用して教習所に行くつもりだけど、選び方がわからない」「自動車学校のローンは何歳から組める?」など、悩みを持つ人もいるでしょう。

教習所に行くお金がない人には、学生でも利用できるローンがあります。

この記事では教習所でかかる費用の相場と、教習所の費用のためのローンを紹介します。どんなローンがおすすめなのかも解説するので、これから運転免許を取る人は参考にしてください。

この記事でわかること

  • 教習所に通うのに必要な費用
  • 教習所ローンのメリット・デメリット
  • 教習所ローンの返済シミュレーション

教習所に通うのに必要な費用

教習所(自動車学校)で運転免許を取得するのにかかる費用は、通学か合宿かで異なります。費用相場は、以下の通りです。

免許取得にかかる費用の内訳は、通学の場合で以下の通りです。

  • 入学金
  • 技能教習・学科教習料金
  • 教材代
  • 写真代
  • 適正検査料
  • 各種検定料

合宿の場合、通学の費用に加えて、以下の費用がかかります。

  • 宿泊代
  • 食事代
  • 往復交通費

教習の状況によっては、以下のような費用がかかる場合があります。

  • 追加補習:1時限あたり5,000円程度
  • 検定再試験:5,000円程度
  • 仮免学科再試験:1,700円
  • 仮免許証申請交付料:2,850円
  • キャンセル料:1回2,000~6,000円(教習所による)
  • MTからATへの変更手数料:5,000円

運転免許取得費用の支払い方法とタイミング

自動車免許取得にかかる費用は、合宿の場合は、入校前に指定された期日までに全額を支払う必要があります。一方、通学免許の場合は教習所ごとに支払い時期が異なり、入所時や各教習時など分割して支払うケースが多くなっています。

運転免許取得費用の支払い方法には、以下のようなものがあります。

  • 現金一括払い
  • クレカ払い(一括、分割、リボ払い)
  • 分割払い(教習所独自の分割プラン)
  • ローン払い(信販会社、銀行・信用金庫、大学生協)

教習所ローンとは

教習所ローンとは、運転免許取得に必要な費用を借りられるローンです。自動車学校で免許を取得したいけれどお金がないという場合に利用でき、合宿・通学どちらにも使えます。

教習所ローンには、一般的なフリーローンやカードローンとは異なる特徴があります。例えば、借りたお金の使い道が、免許取得に制限される点などです。また、返済開始時期を遅らせられる「スキップ払い」のサービスを提供しているものもあります。

一方、消費者金融や銀行が提供するカードローンは使い道が自由なため、カードローンで借りたお金を免許取得費用に使うことも可能です。

自動車学校ローンは、運営主体(銀行・信販会社・大学生協など)によって異なる傾向があります。

銀行系の教習所ローン

多くの銀行では、マイカーローンで運転免許費用の借入ができます。

銀行系の教習所ローンは信販会社や大学生協の教習所ローンと比べると限度額が高く、金利が低めに設定されているのが特徴です。その代わり審査基準が厳しく、未成年者や学生は利用できないことが多いです。

銀行系の教習所ローンは、以下のような人に向いています。

  • 安定した収入があり、審査に通過できる見込みのある社会人
  • 金利を少しでも抑えたい人
  • 多めの金額を借りたい人

信販系の教習所ローン

教習所の提携ローンは、主に信販会社が取り扱っています。

信販系の教習所ローンは、銀行系と比べると金利が高めに設定されています。しかし、18歳以上であれば学生でも本人名義で審査を受けられるのが大きな特徴です。未成年の場合は親権者による代理申し込みが可能な点も、ほかとは異なります。

また、独自のポイント特典を用意していたり、提携自動車教習所の窓口で申し込みができたりします。

信販系の教習所ローンは、以下のような人に向いています。

  • 18歳以上の学生で、本人名義でローンを組みたい人
  • 金利の高さよりも、審査通過のしやすさを重視する人
  • 提携教習所の窓口で手続きを済ませたい人
  • ポイント特典などの付加価値を重視する人

大学生協の教習所ローン

大学生の場合、大学生協の教習所ローンを利用できます。

大学生協の教習所ローンは、利用対象が大学生に限定されている点が最大の特徴です。金利は信販系の教習所ローンよりも低めに設定されています。

ただし、親権者を連帯保証人とすることが条件となっている点に注意が必要です。また、大学生協と提携している自動車教習所でしか使えないなど、利用先に制限がある場合もあります。

大学生協の教習所ローンは、以下のような人に向いています。

  • 大学生であり、ほかの教習所ローンより金利を抑えたい人
  • 親権者を連帯保証人にできる人

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教習所ローンのメリット・デメリット

ここでは、教習所ローンのメリットとデメリットを確認していきます。

メリット

合宿などでは期日までに費用の払い込みを済ませる必要があり、まとまったお金をすぐに用意できない人もいるでしょう。教習所ローンには、以下のようなメリットがあります。

  • まとまったお金が手元になくても運転免許が取得できる
  • 18歳以上であれば学生でも申し込むことができる
  • 返済期間を6ヵ月程度遅らせることができる(スキップ払い)

教習所ローンの最大のメリットは、手元にお金がなくても運転免許を取得できる点です。運転免許の取得には時間がかかるため、自由な時間のある学生のうちに取りたい人は多いでしょう。「時間はあってもお金がない」という人でも、ローンを利用することで、タイミングを逃さずに運転免許を取得できます。

教習所ローンを利用する人の多くは18歳以上の学生と考えられますが、信販系や大学生協のローンなら学生でも申し込めます。スキップ払いを利用できると、大学を卒業して社会人になってから返済するとことも可能です。

デメリット

教習所ローンの利用を検討する場合、以下のようなデメリットも知っておきましょう。

  • 支払い合計額が高くなる
  • 返済が滞ると信用情報に傷がつく

現金一括払いでは金利はかかりませんが、ローンの利用には金利負担があるため、支払い合計額は高くなります。金利負担を抑えるには、金利の低いローンを選ぶことが大切です。

ローンの返済が滞ると、信用情報に傷がつく点にも注意が必要です。信用情報とは個人のクレジットやローンの契約や申し込みに関する情報で、信用情報機関という外部機関に登録されています。信用情報に傷がつくと将来ほかのローンを契約できなくなる恐れがあるため、滞納はしないようにしましょう。

おすすめの運転免許ローンを探す方法

教習所ローンを利用する際には、自分に合ったローン選びが重要です。

運転免許取得費用に利用できるローンの中で、最も金利が低いのが銀行のマイカーローンです。マイカーローンは本来、車やバイクの購入に利用するローンですが、教習所の費用にも利用できるケースが多いです。信販系ローンや大学生協ローンと比べると、金利が低く抑えられるでしょう。

ただし、銀行によって金利や融資条件は異なります。より自分に合った条件のローンを見つけるには、複数の銀行のマイカーローンを比較することが大切です。

そこでおすすめなのが、ローン比較サービスの「クラウドローン」です。

クラウドローンに希望の借入条件を登録すると、複数の提携銀行から直接融資プランの提案を受けられます。つまり、自分で各銀行のホームページを見て回る必要がなく、効率的にマイカーローンを比較できるわけです。

運転免許取得費用に銀行のマイカーローンを利用したい人は、クラウドローンの活用を検討してはいかがでしょうか。

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教習所ローンの申し込みの流れ

教習所ローンに申し込む流れは、以下の通りです。

  • 必要書類を準備する
  • オンラインまたは窓口から申し込む
  • 金融機関による審査
  • 審査結果の通知を受ける
  • 融資が実行される

審査にかかる時間は、信販会社や銀行によって異なる点には注意が必要です。

一般的に信販系や大学生協のローンの多くは、その日のうちに審査が完了します。銀行の場合、仮審査はすぐに結果が出ますが、本審査は1~2週間かかります。銀行を利用する人は、時間に余裕を持って申し込みましょう。

また、スムーズに審査に通過するには必要書類をしっかり準備し、金融機関の審査基準を満たすことが大切です。教習所ローンの申し込みに必要な書類は、以下の通りです。

  • 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
  • 収入証明書類(給与明細、源泉徴収票など)
  • その他金融機関が必要とする書類

教習所ローンの返済シミュレーション

教習所ローンを利用した場合の、返済額や支払手数料(金利)の例を紹介します。なお、適用金利は年率9%とし、計算には金融広報中央委員会「しっかりシミュレーション」を使用します。

借入額25万円・12回払いの場合

  • 月々の返済額:2万1862円
  • 支払手数料:1万2344 円
  • 支払総額:26万2344 円

借入額25万円・24回払いの場合

  • 月々の返済額:1万1421 円
  • 支払手数料:2万4104円
  • 支払総額: 27万4104円

上記の結果から、支払回数が増えると月々の返済負担は軽くなることがわかります。しかし、支払手数料が2倍近くなり、支払総額が増えてしまう点に注意が必要です。

教習所の費用を抑えるポイント

教習所で運転免許を取得するには数十万円のお金がかかります。少しでも費用を抑えるには、以下のような方法が考えられます。

  • 繁忙期を避ける(長期休みシーズン・卒業シーズン)
  • 割引プランがある教習所を選ぶ
  • 合宿を利用する
  • 教習所独自のキャンペーンを利用する
  • 大学生協から申し込む
  • AT車限定を選ぶ

自分に適したものがあれば実践してみてください。

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まとめ

自動車の運転免許の取得には、少なくとも20万円以上が必要です。お金がなくて免許が取れない人は、教習所ローンを利用するのも方法の1つです。

教習所ローンには銀行系、信販系、大学生協などの商品があり、それぞれ特徴が異なります。自分に合うローンを選択し、無理のない返済計画のもとでの利用が大切です。

ローンの契約後は確実に返済し、滞納などを起こさないようにしましょう。

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