国の剰余金が4年ぶり1兆円割れ、23年度は8517億円=財務省

Takaya Yamaguchi

[東京 3日 ロイター] - 財務省が3日発表した2023年度決算概要見込み額によると、借金返済や政策経費の原資となる「純剰余金」は8517億円となった。剰余金が1兆円を割り込んだのは19年度以来4年ぶり。

防衛力強化を巡り、政府は年平均1.4兆円の剰余金を前提に財源を確保している。剰余金の先細りが続けば、財源調達の見直しを余儀なくされそうだ。22年度の剰余金は2兆6294億円だった。

歳入のうち、税収は補正後から上振れし、72兆0761億円と4年連続で過去最高を更新した。

岸田政権発足前との比較では、23年度税収は当時に比べて2割ほど増えた。20年度税収は60.8兆円だった。

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