「裏への走りは脅威」「優雅なプレー」パレス加入の鎌田大地に有名メディアが太鼓判!「攻撃で影響力ある役割を担う」

クリスタル・パレス加入が決まった鎌田大地は、プレミアリーグでの活躍が期待されている。

2023-24シーズンはラツィオで厳しい一年を過ごした。3月にマウリツィオ・サッリ監督が辞任するまで、出場機会を得られなかったのは周知のとおりだ。そしてイゴール・トゥドール監督の就任後、一転して存在感を高めたことも記憶に新しい。

改めて、鎌田にとって指揮官が重要であることが示された形だ。その意味でも、クリスタル・パレスを率いるのが、フランクフルト時代の恩師オリバー・グラスナーであることは大きい。

著名なスポーツメディア『THE Athletic』も7月2日、鎌田の新天地での活躍に太鼓判を押した。

同 メディアは「カマダは2人の10番の一角を務めるだろう。特に見込まれているようにオリースがバイエルンに移籍すればなおさらだ」と、退団が取りざたされるマイケル・オリースに代わる重要な戦力になるとの見解を示している。

「ベストのカマダはチームが流れるようにプレーする助けとなり、攻撃で影響力ある役割を担う。卓越したビジョンと冷静さをもち、エレガントにプレーして、ボールを受けて運ぶのに良いポジションをとる。ただ、オリースの直接的な代役になることを期待すべきではない。スタイルとして、彼はオリースのように爆発的で直接的ではない。エベレチ・エゼのほうに似ている」

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さらに、THE Athleticは「ユーティリティな選手だ。フランクフルトでの1年目は低い位置も前目の位置もこなすことがあった。プレミアリーグでは、その肉体的な存在感があまりないことがもっと障害となるだろう。ポゼッションを失うリスクも問題となるかもしれない」と報じた。

「彼はスペースをうまく使い、味方のために空ける。プレッシングは規律がとれており、トランジションで活躍する選手だ。だが、彼がやることはほかの選手たちの出来にもよるところが大きい。グラスナーのシステムには見事にフィットする。試合の主導権を握ることはないだろう。だが、コンディションが整い、裏に走れれば危険になる。クリスタル・パレスが10番に求めることだ」

「カマダは素早くボールを動かせる。立った状態からやすやすと流れるように動ける。そして裏への走りはアタッキングサードでさらに脅威となるだろう。それもまた、低い位置より高めの位置でプレーする理由だ。グラスナーを知り、彼が採用する3-2-4-1のシステムに慣れていることを考えれば、カマダはクリスタル・パレスで活躍できるはずだ」

ヨーロッパリーグを制したときのように、グラスナーと鎌田のコンビはクリスタル・パレスを躍進させられるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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