谷崎潤一郎ゆかりの「倚松庵」で納涼夕涼みを開催 7月20・21日 日没後、庭園をライトアップ

谷崎潤一郎の旧居「倚松庵」

神戸ゆかりの文豪、谷崎潤一郎の旧居で、代表作の1つ「細雪」の舞台でもある「倚松庵(いしょうあん)」(神戸市東灘区)で、20日(土)と21日(日)、イベント「納涼夕涼み」が開催される。通常は午後4時までの開館時間を延長、普段見ることのできない庭園のライトアップなどを楽しめる。参加無料。

【写真】小説「細雪」にも登場する、暖炉のあるモダンな応接間(左)など

倚松庵は1936(昭和11)年から43(同18)年まで谷崎が住んでいた建物。妻、その妹たちをモデルとした小説「細雪」では、家の間取りや調度品についても具体的に描写している。小説の世界を味わえる空間となっているほか、著書や参考文献を集めた「谷崎文庫」、初版本が展示された書庫もある。

納涼夕涼みでは日没ごろから、庭をライトアップ。メインの部屋である応接間の間接照明もつける。応接間は暖炉やステンドグラス付きの扉などがあるモダンな洋間で、谷崎が住んでいた当時のものを復元した間接照明がやわらかい光で室内を照らす。

両日とも午後8時まで。館内は一部を除いて撮影可で、来場者にはオリジナルうちわがプレゼントされる(なくなり次第配布終了)。
担当者は「川沿いにある趣のある庵です。夏の思い出にぜひ浴衣を着て記念撮影してもらえたら」と話している。

問い合わせは神戸市総合コールセンター、電話0570-083-330。

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