物価高のため、家庭菜園を始めようかと思います。コスパよく育てられる野菜ってどんなものがありますか?

野菜の価格高騰が続いている原因

野菜の価格高騰の大きな原因の一つに、天候が挙げられます。野菜は、種類ごとに必要な土壌・日射量・温度などの環境条件が決まっているため、過剰な降水量の大雨や反対に雨が一切降らないなどの異常気象が起こると野菜が育たなくなります。日本は海外と比べると自然災害の発生率が高いため、常に農作物はリスクにさらされていることを理解しておきましょう。

2024年も野菜の価格高騰はニュースに取り上げられるほど話題になっており、キャベツや大根、ピーマンなどの野菜が高騰しています。見切り品や規格外の野菜を安く購入する、野菜の加工品を利用する、価格が高騰しづらい野菜を利用するなどして、上手に野菜不足を解消してみるのもおすすめです。

家庭菜園におすすめの野菜

本項では、初心者の方でも始めやすい家庭菜園におすすめの野菜を3つ紹介します。以下で紹介する3つの野菜は家庭栽培しやすく、成長が早いため初心者におすすめの野菜です。

以下で、農林水産省の「青果物卸売市場調査(日別調査)」で2024年6月29日時点の野菜の卸売市場価格と、育てるのに必要なものとかかる費用を紹介します。

ミニトマト

ミニトマトの卸売市場価格は、1キログラムあたり535円です。収穫量も多いため、子どもと一緒に育てる方も多いでしょう。ミニトマトをプランターで育てた場合、主に必要となるものは以下のとおりです。

__・種
・プランター
・土
・支柱__

道具や種にこだわりたい方は別ですが、安価で育ててみたい方はぜひ100円ショップを活用してみてください。ミニトマトは1株で100個以上収穫できるといわれているため、何株も育てればかなりお得です。

キュウリ

キュウリの卸売市場価格は1キログラムあたり246円ですが、家庭菜園で育てる場合、主に必要となるものは以下のとおりです。

__・種
・プランター
・土
・支柱__

キュウリは苗から育てる方が多く、苗を購入した場合は6ポットあたり900円程度となります。必要な道具や種はミニトマトと同じで100円ショップで購入可能なため、初心者の方でも取り組みやすいでしょう。キュウリも1株あたり多いと100本収穫できるといわれているため、ぜひ育ててみてください。

ナス

ナスの卸売市場価格は1キログラムあたり295円ですが、家庭菜園で育てた場合、主に必要となるものは以下のとおりです。

__・種
・プランター
・土
・支柱__

ナスは種から育てると育苗期間が約80日と長く、一般的には苗から育てます。苗を購入した場合は6ポットあたり1200円程度と、キュウリと比べると少し高めです。しかし、肥料を切らさなければ長期間多量に収穫でき、1株から100本以上収穫できる点が魅力です。

初心者でも手軽に始めやすい野菜で家庭菜園デビューしてみよう

家庭菜園をするには、ミニトマトやナス、キュウリがおすすめです。1株で100個以上収穫ができるため、上手に育てることができればかなりコスパがよいでしょう。道具や土選びにこだわりがなければ100円ショップですべてそろえられるため、初心者の方にもおすすめです。

野菜づくりに慣れてきたら土や肥料、苗もお気に入りのものを見つけて、ぜひ自分に合った家庭菜園を楽しんでみてください。

出典

農林水産省 毎日の卸売価格

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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