海上に足場のようなものを設置 大浦湾・本格工事に向けたくい打ち試験の作業はじまる 県は沖縄防衛局に行政指導

普天間基地の名護市辺野古への移設工事をめぐり、沖縄防衛局は3日午前、大浦湾の海中に金属製のくい=【鋼管くい】を投入しました。本格的な工事着手を前に試験的な作業が始まりました。

午前9時ごろの大浦湾。船上に並べられていた鋼管くいがゆっくりとクレーンに吊るされ、約30分後海中に降ろされました。

大浦湾側の海中に砂くいを打ち込むため、試験的な作業が始まりました。普天間基地の辺野古移設をめぐり、政府は去年、工事に反対する県に代わり、軟弱地盤のある大浦湾側での工事を承認していて、今年1月からは資材置き場となる海上ヤードの設置作業などを進めていました。

くい打ちの作業について政府は「(県との)事前協議は必要ない」との認識を示していますが、県は実質的な工事着手だとして沖縄防衛局に対し作業をしないよう求める行政指導文書を送っています。

午後の作業は

3日は午後も作業が続き、午前中に海中に降ろした鋼管くいの横にもう1本のくいを降ろしたあと、2本のくいを支えに足場のようなものを置くような光景が確認されました。

大浦湾側の軟弱地盤の改良工事で沖縄防衛局は、約7万本の砂くいを海中に打ち込む計画で、8月1日以降、本格的な工事に着手する見通しです。

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