3日、約20年ぶりとなる新紙幣が発行されましたが、新札の顔になった偉人の子孫の男性(73)が三重県にいます。
“ご先祖さま”が描かれた新紙幣を、早速手に入れた男性の思いとは?
3日、取材班が向かったのは三重県亀山市。笑顔で迎えてくれた、この男性こそ新紙幣の顔になった3人の偉人の誰かと関係しています。
一体、誰とどんな関係なのかというと…。
「渋沢栄一の孫の孫、玄孫(やしゃご)にあたる岩佐光(ひかる)です」
新紙幣になることが決まった時は、まだ母も存命で…
現在73歳の岩佐光さんは、新一万円札の顔になった「渋沢栄一」の孫で、最高裁判所の判事なども歴任した穂積重遠(ほずみ・しげとお)の孫です。
渋沢栄一の孫の孫ということで「玄孫」にあたります。
(渋沢栄一の玄孫 岩佐光さん)
「(新紙幣になることが)決まった時は、まだ母も存命で。『気持ち悪くて使うのやだよ』と言うだろうなと思う」
一万円札「渋沢栄一」の玄孫は、キャッシュレス派
岩佐さんは、コロナ禍前までは亀山市でオーガニックレストランを経営。
自然豊かな環境で、野菜を使った寿司など独創的な料理を売りにしていました。
(渋沢栄一の玄孫 岩佐光さん)
「あり合わせで何でもできるという、遠くに珍しいものを探しに行くのではなく、あるもので工夫して珍しいものを作る」
新一万円札の顔となった渋沢栄一の玄孫にあたる岩佐さん。
実は、どちらかと言えばキャッシュレス派なのだそうです。
(渋沢栄一の玄孫 岩佐光さん)
「キャッシュレス派ですよ。(Q:クレジットカードなど結構使う?)そうやね」
祖父の祖父がデザインされた紙幣を求め…
7月3日は、記念すべき20年ぶりの新紙幣発行日。
“おじいちゃん”の“おじいちゃん”がデザインされた新一万円札を手に入れるべく、岩佐さんは金融機関に。
(渋沢栄一の玄孫 岩佐光さん)
「(近所の金融機関に)問い合わせたが、あす4日からという話で…」
実は自宅近くの金融機関の両替は、翌日の4日からスタートのところが多いとのことで、自宅から車で30分ほど離れた三重県四日市市内の信用金庫に向かいます。
第一声は…「おもちゃのお札みたい」
そして、一万円の新紙幣をゲット!第一声は…?
(渋沢栄一の玄孫 岩佐光さん)
「おもちゃのお札みたい。使い慣れていないから」
と意外な反応でした。
玄孫の岩佐さんが両替したのは12万円分で、手数料は550円。
渋沢栄一が11枚、津田梅子が1枚、北里柴三郎が4枚という内訳。
このあと、これらの紙幣はどうするのでしょうか?
(渋沢栄一の玄孫 岩佐光さん)
「タンスの肥やしにしてもしょうがないので、眺めてから(使い道を)考えます」