プロギア『RS』ならミスヒットしても棒球で飛距離が安定! 生涯最高飛距離も夢じゃない?

ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。

【注目ポイント】
プロギアの『RS X』シリーズの『RS』ドライバーは、2024年7月12日に発売。『RS X シリーズ』は、3種類のドライバーが発売されますが、『RS』はスタンダードなモデルとなっています。

『RS X』シリーズのコピーは、“ギリギリ×ベリーイージー”です。『RS』のコピーは、“ニュートラル強弾道。”が加わります。ギリギリの飛距離性能と滅茶苦茶にやさしいというシリーズの癖なしの棒球が出るドライバーです、ということになります。

『RS』の注目テクノロジーは、いくつかありますが、まずは、「シームレスフルチタンボディ」です。カーボンとチタンのコンポジットボディが当たり前になりつつある時代に、フルチタンなのです。とはいえ、溶接して複数のパーツを組み合わすのではなく、継ぎ目がない構造になっています。フルチタンでも出来ることを証明する意気込みが伝わります。

続いて、注目するのは、「精密4点集中フェース」です。前モデルよりフェースを薄くして、センターが更に大きくたわむ「CNC ミルド X フェース」は、ヘッドの重心配分などの工夫で、フェースのセンターに、重心点、最大たわみ点、最高CT点(最高反発点)を精密に一致するように設計・製造しました。驚くような高い初速が生まれるそうです。

最後は、「新開発X(クロス)カートリッジ」です。ソール側で4ポジションの穴を選ぶ仕組みにしたことでカートリッジの受けを斜めに設置できて、今まででは難しかったヘッド内部のヒール寄りに空間を作ることに成功しました。結果として、フェースをたわませる割合を増やすことが出来たそうです。こういうちょっとした工夫が、弾道に大いにプラスになることは時々起きます。

『RS』は、その他にも、プロギアの最先端が詰め込まれています。フラッグシップモデルモデルですので、どんな進化をしているのか? ニュートラルに深い意味があるのか? 打つのが楽しみになりました。

試打した日は、快晴で、気温は8℃~21℃。やや風ありでした。使用したボールは、使い慣れていてクラブの影響に集中できる『TOUR B X』です。『RS』は飛ぶのか? 単純明快なポイントに注目して試打をしました。

【打感・打ち応え】
『RS』の打音ですが、ちょうど良い大きさです。硬質と濡れた鞭系のミックスで、残響が少ない締まった良い音がします。打ち応えは、軽めで乗り感があり、気持ちが良いです。手応えは敏感です。

【弾道・球筋・スピン性能】
『RS』の弾道は、高弾道です。少し捉えた動きをしますが、基本はストレートに飛ぼうとしてくれます。ドーンとした棒球系の強いボールがでます。プロギアのドライバーの伝統だと思いますが、ナチュラルで打つと軽いドローになるのがニュートラルなのです。そういう意味では、バッチリでした。

【飛距離性能】
『RS』の試打ラウンドの平均飛距離は230ヤードでした。最高飛距離のホールは240ヤード。ミスヒットしても飛距離が落ちない魅力があります。

【ロマン派ゴルフ作家語る】
『RS』は、ソールのデザインや差し色のブルーがカッコイイです。アドレスビューは、シュッとした印象で構えやすいです。

ちょっとビックリしたのは、僕のヘッドスピード40m/sだとギリギリ使える感じだったことです。ヘッドスピードが速めのゴルファーに合わせてチューニングされているように思いました。高弾道も出て、一見問題ないような感じなのですが、棒球で飛ばすにはキャリーが足りないのです。それでも打ち下ろしのホールでは240ヤード打てるホールもあったので、『RS』のポテンシャルが高いことは証明できました。

「振らないと飛ばない」と意識すると、敏感に弾道に出てしまうので、曲がりすぎて、暴れるケースもありました。ドローヒッターが、毎ショットしっかりと曲げるイメージで使う場合に『RS』はオススメです。

本格的なドライバーが好きなゴルファーにとっては、打音やアドレスビューなどの気分を上げる部分が見事にチューニングされているので、『RS』は、気持ち良く使えるクラブになっています。

良い意味で和風なドライバーとして、見事な完成度を味わえるのが『RS』です。自分の感性にハマれば、飛んで安定してくれるドライバーとして名器になる可能性を強く感じました。

プロギアファンはもちろん、今までプロギアを未経験者でも、飛距離に自信のあるゴルファーが生涯最高飛距離を達成できるのが『RS』だと、強く感じたのです。

【試打ギアスペック】
『RS』

ヘッド素材 チタン(Ti-8AL-1V-1Mo)、ウェイト8g(SUS630)3g(Ti-6Al-4V)
フェース素材 チタン(Ti-6Al-4V)
ヘッド体積 460cc
ロフト 10.5度 (9.5度もあり)
ライ角 57度
シャフト TENSEI FOR PRGR(S)
長さ 45.5インチ

【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」

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