新紙幣流通 券売機を扱う山形市内の店舗は機械の対応に半年待ちも 「キャッシュレスの時代に…」

新紙幣の流通が始まった一方で、券売機を扱う店舗では対応に頭を悩ませています。山形市内の飲食店で取材しました。

山形市旅篭町2丁目にあるそば店「こぶ原」です。この店では、注文に券売機を使用。新紙幣に対応するため新たな券売機の導入も検討しましたが、およそ200万円の費用がかかるということで断念しました。その代わりに、およそ40万円で済む内部の部品交換で対応することに決めました。2か月前に交換を依頼しましたが、3日の時点で新しい紙幣には対応できませんでした。

こぶ原店長「全国的に券売機の対応をしなければならないらしくそれで順番待ち。最大で半年ぐらいはかかるといわれている」

開店の午前11時過ぎから午後1時すぎまでのおよそ3時間、店内の様子を取材しました。しかし、新しい紙幣で注文する客はいませんでした。

客は「新紙幣の両替は余裕があったらやろうかなと。なかなかまだ違和感というか慣れがないので、使うのをちょっとちゅうちょしてしまうかも」

「新紙幣を持っていたいという反面、これから今使っているお札がどんどん無くなっていくことを考えると今のお札も残しておきたい気持ちの半々」

こぶ原店長「このキャッシュレス時代に新しい紙幣というのがちょっと納得はいかない。うちのような飲食店もそうですしけっこう苦労する方が多いのではないか」

こちらの店では、新しい紙幣が券売機で対応できるようになるまで、店で用意した旧紙幣との両替で対応することにしています。

© 山形放送株式会社