特殊詐欺・違法カジノの売上金“マネロン”事件 グループの中心人物ら3人を『公開手配』 大阪府警

特殊詐欺の被害金や違法カジノの売上金などを資金洗浄(マネーロンダリング)していたとして、組織犯罪グループ「リバトングループ」が摘発された事件で、大阪府警は3日、中心的役割をしていたとみられる男3人を公開手配に切り替えたと発表しました。3人はすでに海外に逃亡しているということです。

公開手配されたのは、いずれも住所・職業不詳の石川宗太郎容疑者(35)、山田浩輔容疑者(39)、池田隆雅容疑者(38)の3人です。

3人は、すでに逮捕・起訴されている藤井亮平被告(41)らとともに、「リバトングループ」と称して富山県や東京都に会社に置き、2023年5月から6月の間に詐欺などで得た犯罪収益210万円などを架空の会社の口座に送金して犯罪収益であることを隠すマネーロンダリングをするなどした疑いがもたれています。

リバトングループは架空の口座を少なくとも4000以上管理していて、別の犯罪グループから依頼を受けて、詐欺の被害金などを口座間で移動させたうえ、最終的には犯罪グループに還流させていたということです。1か月で100億円程度の入金があり、リバトングループはこのうち4億円前後を手数料として受け取っていたとみられています。

警察によりますと、3人はリバトングループの中心的役割を担っていたとみられ、「リバトン」という名前は、石川容疑者の漢字を英語にした「石=ストーン」と「川=リバー」を組み合わせて作られたということです。

3人は2024年1月から4月の間にすでに海外に出国したとみられていて、警察は国際手配や、外務省による旅券返納命令についても要請を検討しています。

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