TBS「中居正広の新番組」報道に“新鮮味ない”既視感続々…他局のネタも取り込む“焼き直し番組”乱発の局内事情

一時は休養していたが“完全復活”も近い中居正広

鳴り物入りでスタートしたものの、わずか1年足らずの9月末での打ち切りが明らかになった『ジョンソン』(TBS系)。

後番組には、元SMAP・中居正広のほか、ヒロミ、東野幸治が司会を務める番組が収まりそうだと一部メディアに報じられている。

5月に特番として、同じ出演者による『THE MC3』が放送されており、中居らが時事問題に挑み、誰が正解するかをゲストが予想するもの。

ベテラン芸能記者はこう話す。

「正直言って、この番組内容はTBSの過去の看板番組『クイズダービー』そのものですよね。

また『年配のMCタレントが今の話題についていけるか?』という視点も浜田雅功さんがMCの『オオカミ少年』内の『ハマダ歌謡祭』企画に通ずるものがあり、やはり既視感が拭えない気が……」

実際にインターネット掲示板では、中居が出演する新番組のニュースについて“新鮮味がない”、“同じような番組ばかり”といった意見が見られる。

終了する『ジョンソン』自体が、もともとダウンタウンらが出演していた『リンカーン』の後継番組を目指していた。

こちらは「企画力不足が否めなかった」と放送作家が語る。

「実際に『ジョンソン』の初回は2時間スペシャルでしたが、いきなり『リンカーン』の名物企画だった『芸人大運動会』を放送。

本家のオマージュ企画なのでウケると思ったのでしょうが、メインのダウンタウンのほか、雨上がり決死隊、さまぁ~ず、キャイ~ンと中堅芸人が並んだ当時の『リンカーン』に比べて、“とにかく華がない”と視聴者を呆れさせてしまいました」

TBSでは『ジョンソン』とともに、9月末には人気番組だった『東大王』の終了も発表されている。

そして、この後番組には『巷のウワサ大検証! それって実際どうなの会』がレギュラー化されるとささやかれているが、「この番組も“焼き直し”ですからね」と、前出の放送作家が続ける。

「もともと中京テレビ制作・日本テレビ系で放送されていた『それって!? 実際どうなの課』とまったく同じ内容で、初回放送後にはかなりの騒動になりました。

俳優の生瀬勝久さん、森三中の大島美幸さんの出演が、日テレ時代から続投しており、いっさいオリジナリティがないと思われても仕方ありません」

自局はもちろん、他局のネタまで取り込み、“焼き直し番組”をTBSが連発する事情を同局に関わる制作会社ディレクターが語ってくれた。

「『どうなの会』は日テレに打ち切りにされた制作会社がTBSの編成陣に売り込んで、放送が決定したと言われています。

ただ、TBSはほとんどの場合、一つの番組が終わっても、そのままお抱えの制作会社が次の番組を担当します。放送作家も一緒のままです。

最近はテレビ離れの影響か若手作家も不足しており、同じ作家によって、過去の企画と代わり映えがしないものが増えやすい。何より局側もコケたくないので、無難な企画を選んでしまうのです」

TBSといえば『水曜日のダウンタウン』が独自路線を突き進んでいるが、すべての番組がそういうわけにはいかないようだ。

© 株式会社光文社