不快な「ほてり」押すだけのケアがあるって知ってた!?

40代になり、更年期が近づいたり更年期に入ると「ほてり」を感じることが増えませんか?ホルモンバランスの変化でおこりやすい不快症状のひとつです。

「ほてり」の不快症状を和らげるためのツボや生活習慣のケアを、看護師・経絡ヨガ指導者としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。

「ほてり」ケアは足先にあるツボで!

足先にある探しやすいツボをご紹介します。

太衝(たいしょう)
足の親指と人差し指の骨が交わる点。V字型のくぼみの部分です。水分や体温、ホルモンバランスの調節効果が期待できます。上半身に血が集まって熱を発して、ほてる時に血の巡りをよくすることで熱を散らしてくれます。

指の腹で、上に向かって5秒程度3回、痛きもちいい程度の力で押しましょう。押す前に数回深呼吸をして、押すときは楽に呼吸をします。吐く呼吸のときに押すと効果的です。

ツボというと「なんとなくうさん臭い」「本当に効果があるの?」と思うかもしれませんが、WHO(世界保健機関)に認定されているものだけで361種あり、科学的にも効果が立証され、医療の分野でも活用されているんですよ。

「ほてり」ケア 女性の味方のツボ

女性のためのツボと呼ばれる足首の少し上にあるツボをご紹介します。

三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの内側の一番高いところに小指をあてて、指4本分上に上がったところにあるツボです。女性特有の悩みやトラブルに万能のツボといわれ、生理に伴う不快症状や更年期の不快症状をやわらげる効果が期待できます。

親指の腹で、ふくらはぎへと繋がる骨のきわに指を入れるイメージで5秒程度3回、痛きもちいい程度の力で押しましょう。押す前に数回深呼吸をして、押すときは楽に呼吸をします。吐く呼吸のときに押すと効果的です。

まさか!?意外な人に「ほてり」感が強い

意外に思われるかもしれませんが、「ほてり」感や更年期のホットフラッシュは「汗をかけない人」「冷え性の人」に多いという報告があります。そのため、適度な発汗を促すことは、「ほてり」感や更年期のホットフラッシュを和らげ、予防することが期待できます。無理のない範囲で運動を続けることや、気温の高い季節でも入浴時に湯船に浸かってじんわり汗をかく習慣をつけましょう。

年齢を重ねることで感じる心や体の変化は避けることはむずかしいかもしれません。ですが、ケアの方法を知って実践することで不快な症状を予防したり和らげることに繋がります。自分の年齢に合わせて自分に手をかけてあげることが大切ですね。

■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中 Instagramは@keiko89zen
編集/サンキュ!編集部

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