肖像ゆかりの地に日銀が新札贈呈 渋沢栄一出身地の深谷市など

 日銀は3日、新紙幣に振られた「記番号」が若いお札を、肖像の人物や裏面の図柄にゆかりのある自治体や大学などに贈呈すると発表した。一般公開を前提に、関係地に新札を配布する。

 新紙幣には、6桁の数字の前後に2文字ずつのアルファベットが組み合わされた番号が印字されており、同じ番号はない。記番号が最も若い「AA000001AA」の新札3種類は日銀の貨幣博物館に展示する。

 新1万円札は、肖像となった渋沢栄一が初代会頭を務めた東京商工会議所や出身地の埼玉県深谷市に寄贈。新5千円札は津田梅子が創設した津田塾大、新千円札は北里柴三郎が設立した北里研究所や生まれた熊本県小国町などを贈呈先とした。

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