きょうから新紙幣が流通 世界で初めて「ホログラム」を取り入れた紙幣 銀行には多くの両替希望客が

20年ぶりの「新紙幣」発行に伴い3日、愛媛県内でも167億円分が日本銀行松山支店から金融機関に払い出されました。

松山市の伊予銀行本店には、午前9時の開店直後から新紙幣に両替しようと多くの人が訪れ、急きょ、両替に対応する窓口を通常の2か所から7か所に増やしました。

両替に訪れた客
「新紙幣を持った感想は外国の紙幣みたい。ニュージーランドとかプラスチックのような感じ。これを(店で)渡したらきっかけで話題も広がりそう」

「きょう交換できるならさっそく行って見てみたいと思って。福澤(諭吉)さんの方がなじみがあるが、やっぱり良い。新札って」

伊予銀行で両替できるのは、1人最大12万円分まで。お札の種類が変わらなければ、手数料はかかりません。

また、県内外に設置している伊予銀行のATM600台あまりは、すべて新紙幣に対応済みで、4日以降順次、補充する現金を新紙幣に切り替えるということです。
これから流通していく3種類の新紙幣。偽造防止対策として様々な新技術が取り入れられています。

近藤アナウンサー
「お札の数字の部分触ってみると、インクがでこぼこしていてザラザラした触感があるんです」

さらに、光の当たる角度によって肖像の顔の向きが変わる「ホログラム」が、紙幣としては世界で初めて導入されていたり…
従来の肖像のすかしに加え背景に細かな網目模様が入っていたりと、8つの新たな偽造防止技術が組み込まれているんです。

近藤アナ
「伊予鉄郊外電車の券売機でも、きょうから新紙幣が使えるようになっているんです。では、入れてみます。あ、無事に読み込みました」

伊予鉄道の郊外電車では35の駅に設置された券売機すべてで、すでに新紙幣への対応が完了しているということです。

また、市内電車でも全ての車両で使えるようになっている一方、伊予鉄バスは未対応で、当面の間、新紙幣を使う客がいる場合は、運転士が旧紙幣と交換するということです。

© 株式会社あいテレビ