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[ベルリン 3日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた6月のドイツのHCOBサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は53.1と、前月の54.2から低下し、速報値の53.5から小幅に下方修正された。
ただ好不況の分かれ目となる50を4カ月連続で上回った。
新規事業と雇用の伸びは鈍化した。向こう1年間の企業の楽観的な見方は5カ月ぶりの低水準だった。
ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「サービス部門がドイツ経済を支えている。勢いは若干落ちたものの、サービス業は堅調なペースで拡大している」と述べた。
6月に活動の拡大を報告した企業は、マーケティングや営業努力の強化、金利の低下、サッカーの欧州選手権、全般的な潜在的需要の高まりなどを要因として挙げた。
デラルビア氏は「サッカーの欧州選手権が先月の活動を下支えした公算が大きい」とし、こうした重要イベントがないため来年の6月については楽観度が低い可能性があると分析した。
サービス部門全体の事業コストの伸びは21年3月以降で最も鈍いペースとなった。ただ賃金圧力によりコスト圧力は歴史的基準から見ればなお高水準にある。
サービス業と製造業を合わせた総合PMIは50.4と、1年ぶりの高水準だった5月の52.4から低下した。