“プレミア度”の高い新紙幣は? アルファベットと数字に注目 100以下と“ぞろ目”1・7・8がポイント【解説】

(若狭敬一キャスター)
きょう(7月3日)発行された新紙幣、CBCのスタッフも金融機関に並びまして、手にした新札をスタジオに用意しました。

(山内彩加アナウンサー)
肖像画が繊細で綺麗ですよね。

(若狭キャスター)
額面数字のアラビア数字が大きいので、今まで見ていたお札とは違うなという感じがありますね?

(大石邦彦アンカーマン)
そうですね、おもちゃの紙幣みたいな感じがしますね、まだ慣れていないから。

(若狭キャスター)
そして、この新しいお札が出始める時に、色々と話題になるのが「プレミア紙幣」というものなのですが、プレミア度が高い紙幣とは一体どういうものなのか確認しましょう。

アルファベットと数字に注目 高値がつきやすいものは…

(山内アナ)
新紙幣にはアルファベットと数字が書かれていますが、何が一番レアなのか。銀座コインの竹内三浩代表に聞いてみました。

まず、数字を挟んでいるアルファベットが全て同じ「AA―AA」の「ぞろ目」のもの、さらに数字の部分も「ぞろ目」だと、かなり価値が高いということです。

(若狭キャスター)
アルファベットに挟まれた数字は6桁あるわけですね。
その数字が全て同じだったら価値があるということで、バラバラだとプレミア度は高くなくて、1万円は1万円ということですね。

(山内アナ)
続いて何がレアなのか聞いてみると、アルファベットに挟まれた数字が100以下、000088といった早い番号が、とてもレアだということです。
アルファベットは関係なく、数字の部分が000001といった早い番号や、111111といった「ぞろ目」で、特に1と7と8の場合や、123456といった連続した数字も高値が付きやすいということです。

「ぞろ目」でも、なぜ1と7と8なのか聞いてみると、1はNo.1の1、7はラッキーセブン、8は末広がりで縁起がいいから人気だということです。

100万円の価値を超える可能性も…

約10年前、樋口一葉が肖像画の5千円札で「AA888888AA」というお札があったそうで、何十倍の価値にもなったそうです。

今回の新紙幣の場合は、100万円の価値を超える可能性もあるということです。

(若狭キャスター)
ぜひアルファベットと数字をチェックしていただきたいと思うんですが、一方で紙幣をなかなか使わないという方も増えてきましたよね。

キャッシュレス決済 韓国は95% 中国は83% 日本は…?

(大石アンカーマン)
こんなアンケート結果が出ています。
主婦層の方に「お札を使う機会は今後どうなりますか?」と聞くと、「変化しない」が約50%、「減る」という方が約44%もいるんですね。

それでは「キャッシュレス決済」の現状を見てみると、ここ10年で2倍以上に増えているんです。増えた理由というのは、消費税が8%から10%になる時にキャッシュレス決済した人にポイント還元するという事業がありました。このポイント還元事業で普及率が上がりました。

もう1つは「コロナ禍」。やはり非接触がいいということでキャッシュレス決済が進みました。国の目標値ぐらいまで既に普及してきています。ただし海外を見てみますと、韓国は95%で中国は83%と遠く及ばないのが現状なんですね。

(若狭キャスター)
ただ、キャッシュレス化が進む一方で、現金の存在意義というのもありますよね。

(大石アンカーマン)
ありますね、韓国も95%といっても紙幣はなくならないわけです。しかもキャッシュレス決済の場合、システム障害が起きたら使えなくなったりもします。

「災害時には、やはり現金」という話もよく聞きます。そういう意味では、紙幣というのはなくならないと思いますね。

(若狭キャスター)
発行された新紙幣、そのうちに手元にも来ると思いますので、楽しみに待ちたいと思います。

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