新紙幣を手にしたい!銀行に両替の人 対応間に合わない交通機関も 長崎

3日、20年ぶりとなる新紙幣発行が始まりました。
新紙幣はどこで手に入るのか?
交通機関などでの新紙幣への対応がどうなっているのか?
新紙幣にまつわる県内の状況をまとめました。

偽造防止の強化などを目的に発行された紙幣は、1000円、5000円、1万円の3種類です。長崎市の十八親和銀行本店には3日午後3時までに約130人が窓口での新紙幣への両替に訪れました。

十八親和銀行では全てのATMと両替機で新紙幣の使用が可能で、3日は一部の店舗で新紙幣への両替などがスタートしました。

両替に訪れた人:
「新紙幣が今日来るということで両替にきました」「お店をしているので釣り銭用に使ったら喜ばれるかなと思って。新しいお札は気持ちがいいですね。嬉しいです」

十八親和銀行 伊藤亜友莉さん:
「20年ぶりということで滅多にない機会なので、対応に携われて大変光栄に思っています」

新紙幣での払い出しや両替は、4日から離島を除く全店舗の窓口で取り扱いを開始し、離島では7月中旬から対応する予定です。

街の人からは不安の声もー

「普通に使えるならいいなと思うんですが、使えない所がないか心配です」

長崎市のスーパーでは3日の新紙幣発行に間に合わせるため、客が自ら精算するセルフレジなどへの対応を進めてきました。

ジョイフルサン新大工ファンスクエア店 内海真由美店長:
「現在レジの方は新紙幣全て対応しているんですが、ジョイフルサンのポイントカード「JOY・CA」に現金をチャージするチャージ機はまだ対応を進めている状態です」

各交通機関でも、両替機の新紙幣対応が進められてきました。
JR九州によると、長崎支社管内の券売機数はおよそ50台で、3日の時点で県内の券売機で新紙幣に対応しているのは、長崎駅等の利用客が多い駅を中心におよそ40%だということです。

路面電車を運行する長崎電気軌道では、車内での両替・チャージなどへの対応はことしの秋以降に順次行われます。対応が完了するまでの間は、車内で運転士が千円の新紙幣と旧紙幣を交換することにしています。

長崎バスでは、すべてのバスで両替やチャージも行う運賃箱の変更作業を終えていて、空港線の券売機だけが未対応となっています。

長崎県営バスでは、バス車内での新紙幣の利用ができない旨を知らせるためステッカーを貼る作業が行われていました。

長崎県交通局 岩永哲治さん:
「バス車内の対応につきましては年内を目途に対応していく予定にしています。作業の段取りについてメーカーと調整をしている段階です」
ターミナルなどにある券売機の変更作業は、ことし9月末までに対応予定だということです。

新紙幣発行に伴う新たな機械の購入や改修などは各企業にとって大きな負担となっており、需要集中による部品の品薄も重なっているため、新紙幣への対応状況は個別確認が必要です。

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