【レスリング】文田健一郎 恐怖の草津合宿で猛トレ「緊張でどんどん手が冷たくなります」

草津合宿中の文田健一郎

パリ五輪レスリング男子グレコローマン60キロ級代表の文田健一郎(ミキハウス)が群馬・草津町での強化合宿で五輪前最後の追い込みに臨んでいる。

夏の草津合宿は日体大レスリング部の伝統で今年で36回目。今回は日体大、育英大、自衛隊の合同で1日から行われ、3日に公開された。マット練習のほか、スキー場の斜面を利用した体力トレーニングなど過酷さで有名。世界選手権を2度制し、東京五輪銀メダリストの文田でも「草津合宿が近づくとそのことばかり考えてしまって。緊張でどんどん手が冷たくなります。開始前には緊張で(食べ物を)戻してしまったくらい」というほど。〝恐怖の合宿〟となっている。

「今年はいつもよりきついです」と苦笑い。それでも「ここまでやれば戻った後、楽になる。これまで結果を出せた大会前は草津で追い込めていた。この後も準備をすべて整えられたら、不安材料なくマットに立てると思っている」とやる気十分。パリ五輪で頂点に立つため、数々の名レスラーが汗を流した草津で自らを鍛え抜く。

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