スウェーデン中銀、年内最大3回の追加利下げ想定=6月議事要旨

[ストックホルム 3日 ロイター] - スウェーデン中央銀行の6月27日の金融政策決定会合で、物価が落ち着いていれば今年後半に利下げを加速することが可能との見解が示されていたことが3日公表の議事要旨で明らかになった。

同会合では政策金利を3.75%に据え置いた上で、5月に続き年内あと2─3回利下げする可能性があると指摘した。

議事要旨によると、テデーン中銀総裁は「私の評価では、年後半の利下げ回数は2回よりも3回の可能性がやや高い」と発言。労働市場の弱含みとインフレ上振れリスクの緩和が利下げを加速させる理由だと述べた。

ただ中銀は、インフレに想定以上の粘着性があるという不確実性も考慮し利下げは徐々に行うべきと強調した。

金融政策は国内要因に基づき決定するスタンスだが、テデーン総裁は「海外のインフレ率が高ければ、その分金利も高くなり、クローナ安につながる可能性がある」と指摘した。

次の政策会合は8月20日。

スウェドバンクは、年内あと3回の利下げを予想し、8月に追加利下げがあるとみている。

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