2000年の時を超え…“古代ハス”今年も開花 池をピンクに彩る 山梨・韮崎市

韮崎市で3日、大輪の花を咲かせているハス。

実は2000年以上前の地層から見つかった種から開花した「大賀ハス」なんです。

荒木キャスター

「池いっぱいに広がる大賀ハス、みずみずしい緑色の葉にかれんなピンクの花がよく映えています」

大賀ハスは1951年、千葉県のにある2000年以上前の地層から発掘された古代のハスの実を、植物学者の大賀一郎教授が発芽させ各地に移植されました。

韮崎市では20年ほど前に医師をしていた故・島津寿秀さんが千葉市から株を譲り受け、 島津さんの遺志を継いだ地元の有志が大切に手入れを続けています。

おととしと去年には大規模な株の植え替えをしたといい、ハス池では今年も美しいピンク色の花が訪れる人を楽しませています。

ふるさとの風土を次世代に推進委員会 河西久美 副会長

「(植え替えの)成果が今年表れて、こんなにたくさんのつぼみがでたのですごく喜んでいます。(島津)先生の思いも受け止めながら、穴山の地を訪れていただいて大勢の方に花の癒やしを感じていただいたり、地域を大切に思っているという気持ちにも思いを馳せていただけたらと思います」

2000年以上前といえば日本はまだ縄文時代や弥生時代。

古代のロマンを感じることができる大賀ハスは、7月いっぱい楽しめそうだということです。

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